去年2021年9月3日(金)


朝8時30分手術室に入る

9時麻酔で意識が無くなる

肩を叩かれ名前を呼ばれて起こされた

『今何時ですか❓』

『10時です』

『朝ですか❓夜ですか❓』

『朝です』

『どう云う事ですか❓』

『腹膜に転移があって手術出来ませんでした』

『…』


ロボット、ダヴィンチで手術する前に

お臍からカメラを入れて腹膜に転移があったから中止になった

手術不可

膵臓癌stage3→stage 4へ


目が覚めると病室に移動していた

夫と母が泣いていた

手術前に抗がん剤をやっていたから

まさか手術が出来ないとは誰も予測していなかった


誰も何も喋らない

病室には重苦しい空気が漂っていた

『麻酔がまだ効いてるから寝た方がいい』

夫が喋った

母は涙を拭っていた

無言で目を閉じた

病室は母の鼻水を啜る音だけ聞こえていた

何時間寝たのだろう❓

記憶にない