ここ1ヶ月くらい、2人の会話は結婚式のことばかり。
しかも、楽しい話ではなく、しなくちゃいけないこと、事務的なこと、決めなければいけないこと・・・
そして、必ずぶつかり合って疲れてしまう。
私の第一次マリッジブルーも無事に終了したかのように思えたけど、やっぱり別の形で何かが引っかかる。
お互い、違う環境で育ってきたのだから、価値観が全く同じなわけが無い。
そう分かっていても、やっぱりお互い譲れないものとか、大事なものがあったりする。
まだ私たちは、ちゃんと歩み寄れてないんだね・・・
少し、冷静な私が見え隠れ、してるかな?
ふと、私がK氏を好きになった時の事を思い出しました。
あれは、4回目のデートでした。
ちょうど、お盆休みで2人とも長い休暇がありました。
3回目のデートの時、帰り際に「来週の夏休み、車でどっか行こうか」って話になりました。
3回目のデートまではずっと晩ご飯のみで都会で食事して帰る、というパターン。
私も、K氏の事を、んー・・・悪い人ではないんだけど、好きって感覚もないしなぁ・・・と、思ってました。
K氏は・・・どうなんだろ、恥かしがって当時考えていた事は話してくれません。
まぁ、いいんだけど。
なので、まる1日、どこかへ行くのはとてもいい機会かなと思いました。
どこか涼しい場所でのんびりしたいね・・・と、意見が一致したので
三重県の青山高原へ行きました。
なーんにもないところで、ホントに何もなくて誰もいなくて
ご飯も食べるところがなくて、2人で苦笑いしました。
少し街っぽくなってきたところで、お昼の2時を過ぎていました。
どこかでランチしないとねー、、と、車で走っていたら
K氏が「サイゼリアぐらいしかないなぁ・・・」と、言いました。
私は「サイゼリアって何やさん?」と聞きました。
私、ファミリーレストランってあまり行った事がなかったのです。
3年前までは車も運転できなかった私。
今までつき合ってきた人も、偶然にもさほどファミリーレストランに行く人ではなかったのもあります。
私のその意外?な発言に、K氏は・・・
「マジで言ってるの?」と。
マジって何がよ・・・って思いながら、サイゼリアがファミリーレストランだという事も知らなかった私は急に恥かしくなってしまいました。
きっと、私のことを今でも世間知らず、というのは、ここからきてるのだと、私は思っています。
急に車がUターンし、「じゃぁ社会勉強ね」といって、サイゼリアに入っていきました。
美味しいといって食べる私を不思議そうに見ていました。
お会計の時に、私も自分の分を払わなきゃと思ってレジに進むと、1,200円位のことを言われました。
最初から別々に言ってくれるんだなーと思って、私も自分の番を待ちました。
・・・・・
「行くよ」
って言われて、え?私、お金・・・
私、メニューを見た時、金額を見てませんでした。
2人分の料金が1,200円ぽっきりでいいなんて、思いもしませんでした。
びっくりです。
でも、結構美味しかったのです。
みなさんはご存知かもしれませんが、私の食べたものが、ドリアだったのですね。
そう、サイゼリアの中でも破格に安いあの、ドリア、です。
これが、33歳になったばかりの私の初体験でした。
腹ごしらえをして、次に向かったのが「赤目四十八滝」でした。
確かに涼しい場所。
た、滝かよ・・・私スカートだよ・・・しかも、サンダルだよ・・・・
と、思いつつも、ヒールで降りてくる人もたくさん。
ここまできて、根を上げるわけにはいかん!
っちゅーことで、そんな格好で登りましたよ。滝のある山へ・・・。
K氏は、ごめんねぇ・・・と、言いつつもスタスタと先へ。
ったく気遣いのないやつめ!!と、内心思いつつも、別に嫌ではなかった。
なぜだろう・・・。かえって私が気を使わなくて良かったかもしれない。
涼しい滝のそばで、いろんな話をしました。
過去の恋愛話、恋愛パターン、好きなタイプ・・・などなど。
逢うのも4回目だったのもあって、結構打ち解けた話をしたような気がします。
そうこうしているうちに、日が沈みそうになってきたので
山を降りることにしました。
滝がある山で涼しいとはいえ、結構歩いたのもあって喉がからからになりました。
山のふもとに、自動販売機があったので
それぞれ飲み物を買いました。
K氏はペットボトルのお茶を、私はエビアンを買いました。
歩きながら、話しながら、飲み物を飲みました。
でも。
私のエビアンがなかなか開きません。
エビアンのボトルって、他のに比べて柔らかいんですよね。
だから、なかなか蓋が開かない・・・!
K氏は楽しそうにおしゃべりしています。
私も笑顔でそれに応えます。
でも、開きません。
どうしよう・・・と、内心焦りつつも、何食わぬ顔で笑います。
でも手元は焦ってます。
早く水がのみたいよー!という思いと、悟られまいと焦る気持ちで、ますます開きません。
と、急に、K氏が立ち止まりました。
話の途中だったのと、急だったので私もびっくりしました。
どうしたの?って聞いたら、私の方をじっと見ています。
???
「あのさ、もっと頼ってよ。頑張ってる女の子も可愛いとは思うよ。でも少しは頼った方がもっと可愛いと思うよ。」
って、真面目な顔して言うんです。
は?????頼る、って・・・?
あ、え、この水ですか????
なんだか私は混乱してしまいました。
そんな風に言われるとは思ってもなかったし
そんな事を言われたこともなかったし
嬉しかった。
私は今まで、我慢したり耐えたりが当たり前だと思って生きてきた。
なぜか私の周りには頼る人が多かったし、付き合ってきた男の人もどこか頼りない人が多く、それにまた私の母性は力を発揮しどんどんその人たちをダメにしていった。
ホントは甘えたい気持ちはたくさんあるのに、どうしても甘えられない。
支えられるのは私しかいない、甘えさせてあげなきゃいけない、とさえ思っていた。
それが、当たり前だと思っていた。
そんな私の常識を覆すような事を発言した人がココにいる。
まだ何も知らない私に、どうしてそんな優しい言葉が出たのだろう。。
コノヒトは一体ナニモノだろう、と思った。
困った顔をして、私を見てる。
手を差し伸べてる。
私は素直に水を渡した。
軽くあけてくれた。
そういうことか・・・。
そう思った。
私の居場所はここなのか???
甘えていいの??
頼っていいの??
初めて出会った、温かくて広くて心地いい場所でした。