憑神 (浅田次郎著)
時は幕末、主人公の別所彦四郎は貧乏御家人の次男坊、文武両道ともにすぐれ者。
しかし養子先からは男の子の跡継ぎができたとたん追い出され、また肩身の狭い離れ住まいとなっていた。
とにかく何をやってもついてない貧乏ぐらし。夜鳴き蕎麦屋からもおごられる始末。
そんな折、ひょんな事から草むらにあった小さな祠に手をあわせてお祈りをしたところ、さっそく登場したのが大黒様のような風体をした大店の主人。
期待した彦四郎に対しこの男、「なに、喜ばれるほどの者じゃござんせん。手前は、貧乏神でございますよ。」
彦四郎が手をあわせた祠はツキのない神様たちのものだとか。
一難去ってまた一難。今度は厄病神、さらには死神と霊験あらたかに彦四郎にすりよってくる。しかし呆れるほど律儀者の彦四郎に神様どもは、なかなか思うように手を出せない。
そして彦四郎が本当に死を決したとき・・・。
浅田次郎の小説はいつも一気に読まさせられてしまいます。
ちょっとアウトローなオヤジさん作家、でもいつも人生を正面から肯定しているのがいいですよね。
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