「声」

聞こえますか・・・?わたしの声が・・・

聞かせてください・・・あなたの声を・・・

 

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La finの時にやった作品の再演です。

 

東日本大震災をイメージして創った作品です

 

ちょっと、震災時のことを書きますので

 

苦手な方、未だに傷を抱えている人もいるかもしれませんので

 

気になる方はここから先を見ないようにしてくださいね💦

 

 

 

創作モダンダンスは、見ている方に伝えたいテーマを決め

それに沿って動きを創り表現し

見ている方に何かを伝える

感じ取ってもらうダンスです

 

俺がこの重いテーマで作品を創ろうと思ったのは

 

忘れないでいてほしい

 

これが一番伝えたかったからです

 

 

どんなに辛いことも

時間が経てば少しずつ傷は小さくなって

完全に忘れなくても

気持ちは薄れていく

 

それはとてもいい事であると同時に

とても怖い

 

人間どんなに抗ってもどうしようもないことってたくさんあって

災害ってその一つだと思います

 

日本という国に住んでいる以上

地震は避けて通れないもの

 

大震災は、100年後 200年後

自分が生きているうちには来ないかもしれない

 

でもそれと同時に自分たちが考えなくてはいけないのは

もしかしたら明日

10時間後  5分後に

来るかもしれない

 

もうだいぶ薄れてしまった震災の記憶を

忘れずに備えて欲しい

 

それがこの作品の伝えたいテーマであり全てです

 

震災のグッズもお店で目にする機会もだいぶ減りました

 

備えをしておくことで

助かる命もあるかもしれない

 

物だけの話ではなく

 

例えば

 

喧嘩して素直に謝れていなかったり

大切な気持ちを伝えていなかったり

 

大事な何かを伝えたい人は

 

もしかしたら明日いないかもしれない

 

謝りたかったと

 

伝えたいことがあったと

 

どんなに泣いて叫んでも

 

叶わないことはある

 

だからこそ今

 

今できることを

 

悔いが残らないように

 

今を生きていこう

 

それがこの作品で一番感じてほしい事でした

 

 

作品を創るにあたり

 

色々調べました

 

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津波の後には

 

当たり前のように死体が転がり

 

昨日まであった日常がたった数時間で変わってしまった

 

そんな新聞の記事を読みました

 

上の写真はそれをイメージした絵です

 

 

副題に

聞こえますか・・・?私の声が・・・

聞かせてください・・・あなたの声を・・・

 

と書きました。

 

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耳に手をあて 聞こえない声を聞こうとする

 

それはこの作品の大切な動きの一つです

 

私の声がきこえますか?

もしきこえていたなら

あなたの声を 聞かせてください

 

それは、あなたが生きている証だから


そして、わかっていても信じたくない

強い強い自身の願いでもあります

 

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この斜めにゆっくりと歩く1列の人たちは

 

命を落とし 

天国 地獄

ほんとにそれがあるかわかりませんが

そこに向かう人たちです

 

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どんなに必死に止めても

その流れはかわらず

 

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それはきっと絶望なんだと思います

 

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地面から手が伸びる描写もその一つです

 

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助けてほしいとどんなに手を伸ばされても

 

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決して届かない ほんの少しの とてもとても遠い距離

 

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色々な場面で 苦しみや葛藤を描きました

 

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大きな黒い布は 津波のイメージです

圧倒的な自然の力 力強い動きと

大きな黒い布で表現しました

 

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ここ

 

La finの時と動きを大幅に変えました

そんな違いも見比べていただけたら嬉しいです


圧倒的な力に抗えず

一人 一人と崩れていく姿で

より凄惨なイメージを出したかったです

 

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普通にあった日常が

 

一瞬で変わる

 

最後はそのイメージを伝えたくて

一気に倒れこむ絵にしました

 

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そして

冒頭の絵に戻ります

 

この数分の作品を通して

より深く より強く

 

あなたの声を聞かせてほしいと強く願う

そんな気持ちを粒ちゃんが表現してくれました

 

 

すごく重い話になってしまって申し訳ありません

当時の事を思い出して不快に思う方ももしかしたらいらっしゃるかもしれません

 

こういった重いテーマだからこそより真剣に

ふだんはお茶らけている自分ですが

まじめに作品と向き合い創らせていただきました

 

重いテーマを真正面から受け止め

最後まで踊りきってくれたメンバーに

ほんと感謝です。

 

リハを重ねれば重ねるほど

気持ちがこもっていく姿は

見ていてはっきりとわかったし

 

作品をつくったものとして

とてもとても嬉しかったです

 

いつ

 

どこで

 

なにがあるかわからない

 

だからこそ

 

伝えたかった想い

 

あとで・・・・

 

ではなく

 

 

伝えてみませんか?



この作品を通して


何か動き出すきっかけになったら


嬉しいです