今回の公演の中でメインナンバーだと勝手に思っている


「終」ナンバー


俺が高校の時に学んできた創作モダンそのままに


テーマに沿って


動き、構成を創って


組み立てていく


最高に楽しくて大変で


あー、自分だなぁと感じられる瞬間


何をテーマにつくろうかなぁと考えている時に


たまたまニュースで、年代別の死因を取り上げていて


10代、20代の死因のトップが断トツで自殺となっていて


あー、これをテーマに創ろうと決めました


良い曲とも出会い


千秋楽のご挨拶では少し触れましたが


高校の時、同じクラスではなかったけど、そこそこ話す友達が自ら命を絶ってしまった、という経験もあり


人間長く生きてきたら


冗談で


あー、死にたいなー


なんて思った事、一度くらいはあるのではないでしょうか


俺もあります



死ぬってとっても身近で簡単で


でもとっても遠くて現実味もなく


線路から


たった一歩


たった一歩踏み出せば命は終わる


でもそれをしないのは


痛いから


怖いから


楽しい事があるから


希望があるから


大切な人がいるから


色んな糸が絡みついて


自分を引き止める


でも、自ら命を絶つと言うことは


そんな全てがどうでもよくなるくらいの


何かがあるから


作品と向き合う為に、色んな今までの辛い事を思い出し


考え


何が1番辛かったか


自分の場合は


「人と認識されない孤独」でした



冒頭の、赤い服の女性がぼんやりと白い布を引きづり歩いてくるシーン


白い布は前にも書きましたが絶望の象徴として使ってます


人はたくさん通り過ぎるのに


全てが白黒


自分の事など見もしない


気付きもしない


いじめってとっても身近にあって


する側はなんとも思わない一言や無視が


される側からしたら身を引き裂かれるくらいの衝撃で


若い世代の自ら命を絶つって


自分の中では「いじめ」のイメージがとても強く


少し作品に取り入れました



ほんの少し勇気を出して、誰かの手を掴んでも振り払われ



ぶつかられ



突き飛ばされる


辛い事ってほんと畳み掛けるように押しかけて


蝕んでいく



この白い布に


一歩も動かない女性が


「飲み込まれていく」


自分の中ではとても大切な意味を込めています


自らの意思でなく


飲み込まれていく



そして声ない叫び


これあげているの俺です笑


なんだか暗くなり過ぎてすいません笑



俺の大好きな


真ん中集まって弾けるやつです笑


真ん中の女性の心の悲鳴みたいなもの表現できないかなと思い使用しました



そして一気に倒れ込む心達


この一気にモノクロに変わるような照明大好きです



最後、1人が白い布を取り


女性にかけて終わります


白い布をかぶる🟰死 みたいにイメージしてください


「自」殺なのに


「他」人が布をかけるのおかしいなと思った方、もしかしたらいるかもしれませんが


自殺って最後の一押しをするのはもちろん自分だけど


そこに至るまでの過程は


きっとほとんどが


周りの環境



言葉


なのではないかなと思って


こういった最後にしてみました。


この最後の布を取った一雄ちゃんが


あの優しい一雄ちゃんが


とてつもなく怖いんです😱


我ながらナイス人選


きっとたくさんの事を考えてあの場面を演じてくれたんだと思います


ほんとーに救いのない作品ですが


こういった作品には必ず希望のようなものが込められていて


この作品や、公演全体をみた時に


辛い時は必ずある


だけど、手を前に出す勇気


たったそれだけで


何か変わるかもしれない


とってもとっても大変な事が起きた時に


ふっと自分に問いかける


そんなきっかけになってくれたらいいなと思っています



自分ってほんと間が抜けていて


頭も良くないしバカで


小学生のまま、体だけ大きくなったみたいな所あるんですが


作品を創っているとき限定ですが


よく考えてるなー


と、少しだけ思いました笑


絶望のナンバーですが


絶望だけじゃない何かを感じてもらえたら嬉しいです