続いては「秤」ナンバーです


ともちゃんとかずおちゃんのナンバー





LINE公演でもお二人はペアをやってもらったんですが、今回もお願いしました


このお二人最高なんですよ


いや、みんな最高なんですが


LINEの時は「立場」を途中で転換して、どちらも死を連想させる


相手が もし


を、表現したのですが


今回の秤は完全にともちゃんが…… です


これ、「余命10年」って映画から発想をいただいておりまして


映画観てないけど笑


プロモーションムービーから膨らませました笑


大切な人がもし治らない病にかかってしまったら


自分はどうするだろう


自分の命を半分わけて


この天秤を傾けられたなら…


そんなナンバーです



これ、ブルジュオンの蕾です


わかった方いますかね??



1番と大サビには相手を追いかけて手を掴んで振り向かせて見つめ合う、そんなシーンを入れています


最初はかずおちゃんがともちゃんを


最後はともちゃんがかずおちゃんを


最初は行かないで欲しい気持ち

死なないで欲しい気持ち

置いていかないで欲しい気持ち


最後は自分はいなくなってしまうけど、納得したはずだけど、離れた方がいいってわかってるのに、それでも相手の手を掴んでしまう、という溢れ出てしまった両方からの気持ちを表現しています。


これ、本気で逃げないと意味ないから本気で走ってって言ったら最初全然手取れなくてバトンの受け渡し失敗したリレー選手みたいになってたよね笑

ともちゃんが永遠に逃げ切るみたいな笑

つかめてよかったよw





そして、良い男は絶望がよく似合う


ちなみに、演技のシーンとかはなんとなくイメージはお伝えしましたが基本フリーです


お二人の演技力に感謝



2番のサビ


俺の大好きなシーンです


この光の一本の道は「人生」です。


そこをお互いに進んで行くのですが


かずおちゃんが前を向いている時はともちゃんは決して前を向いていなくて、ともちゃんが前を向いている時はかずおちゃんは必ず後ろを向いています


すでにすれ違ってしまった運命と人生


気持ちは一緒に「前」を向いているのに、分岐した先は違う未来、決して同じ方向を向かない残酷さを表したシーンです


それでも「天秤」を傾けないように、少しでも長くいられるように2人とも同じペースで先へ進む


そんなシーン



ここも大好きなんですが


お互いに、同じ方向は見れていないけど相手に向けた手


少しの間を置いて


ほんの少しだけ近づくんです


見ていて最高に切なくなるんです


わかっていても、少しでも近付きたいたいと思う願い


そしてそれがお互いに…です



かずおちゃんの最高のお芝居


この、ぼくの命を2等分してあなたにわけてあげれたら


っての、最高なんです



そしてその2等分を渡すシーン


もしかしたら、ともちゃん受け取ってるように見えたかもなんですが


ともちゃん受け取ってないんですよ


手には触れてないんです


受け取れないって言って後ろに下がってます


お互いに、誰よりも長く生きて欲しいのは「あなた」

だからです


え、切な過ぎんか?笑



そして気持ちを大きく自分に落とし込む、大きく息を飲むような、自分に大切なものを取り込むようなこの動き


実はこの動き、線ナンバーの全員で手を上げて前に走って来た後の動きとシンクロさせています


振りの意味もシンクロさせているのですが


線の時はかずおちゃんとともちゃんはいなかったので


「全員」で、この公演に携わってくれた全員で同じ気持ちを込めて同じ動きをする


みんなで創り上げる舞台


みんな一緒に という気持ちを込めてあえて同じ動きを入れ込みました



死にたくない一緒にいたいが溢れてともちゃんがかずおちゃんの手を掴むシーン


俺はいつも下手袖から2人を見ていたので、ともちゃんの表情がよく見えて


回を重ねるごとにどんどん良くなっていくのがわかりました


2人とも、表情が最初の頃と全然違くて


もう最高でした



そして、天才が舞い降りた瞬間です笑


無音


手を繋ぐ


ピンスポ


ラッパ🎺吹きながら天才が俺に舞い降りて来るのが視えました笑


何度見ても鳥肌立ってました。


この、最初は手、少しずつ相手の顔を見るの良過ぎませんか?



そしてともちゃんが先に光から消えていくんです


人は生きていたら、大切な人との別れは必ずやってくるけど、手を繋いだその瞬間はかけがえのないもので、一生心に残る大切な大切な想い出


残った側は、それを大切に受け継いで、渡して、繋いでいくものだと思います。


病と人の命、人生


その全てを「秤」にかけて見立てた


そんなナンバーでした