公演も無事終わり、少し落ち着いてきました。


すでに新しい事に取り組んでいる方もいますが、若いエネルギーというのは素晴らしいものです。


今回の公演の各ナンバーを少しずつ解説できたらなと思います


創作モダンに正解みたいなものはなくて、感じていただいたまま、それが正解なんですが


なんとなくこんな感じで創りました、みたいなのを書けたらなと思っております。



「ありがとう」

手を繋いでいる状態から手を離し、また繋ぎ直す

たったこれだけの動きに「ありがとう」というタイトルをつけました。


この、手を繋ぐというのはLINE公演の最後を締めくくるシーンであり、その明確な続きを連想してもらいたくて全く同じシーンを再現しました。


LINE公演の時は中割幕が少しずつ閉まっていきこの形に


今回はこの状態から幕が少しずつ開き姿が見えていく


終わりと始まり


手を離してももう一度繋ぐのは


揺るがない気持ちを表現しています。



そして「線」へと繋がっていきます。


この白い布は、公演全体を通して絶望や不安の象徴として使っています(つどーんナンバーは違うかもです)


「ありがとう」が揺るぎない人との繋がりを表現しているのに次は不安や絶望


これは、どんなに楽しい事、幸せな事も一生は続かない

という、私の基本思考によるものです


揺るがないと信じていても


大丈夫と確信していても


不安は絶対やってくる


なので、このナンバーのテーマは


絶望と希望


不安と安心


失望と期待


です。



この男性の絶望の白い布を女性が持っていくのも


絶望や不安を取り除くのはいつだって信頼する「誰か」


それを表現していました。


自分で立ち直る強い人もいますが


多くの人は家族や友達、テレビから流れてくる誰かの笑顔、色んなものからパワーをもらっているのではないでしょうか



そして、俺がもっとも表現したかった


「手を上げる」

手を出すという形


俺と粒ちゃんが手を繋いだ瞬間からみんなが順に手を上げていく


同じ場所にいなくても


遠く離れていても


たくさんの人と手を繋ぐ事はできる


たくさんの仲間がいる事


決して1人ではない事


繋がりを求め手を出すことは全然恥ずかしい事ではなく


そこには多くの希望がある事


それを表現したくてこの公演はどのナンバーもいたる所で手を出したり上げたりしています。


何度も何度も不安や絶望はやってくるけど


希望もまた同じ数だけやってくる


そして忘れてはいけないのは手を繋ぐ誰かは必ずいるという事



それでも最後、差し出した手を繋がずにすれ違って歩いていくのは


1人で頑張らなくてはいけない時も必ずあるから


繋がりと依存は違うものだから


それでもまた、手は繋がると信じているから


そんな不安と希望を織り交ぜたナンバーです。


いつも一曲目は少人数で踊る事が多かったので、今回はどうしても一曲目から群舞がしたくて全員投入しました笑


手を上げる所、本当は全員でやりたかったけど、どうしても次の曲のお二人だけは早替えの関係で入れ込めませんでした😭


でも、思惑通り何か考えさせられるパワフルで存在感のあるオープニングになったのではないかなと思います✨


そして、こうして文字に起こしてみると


深っ!笑


俺ふかっ!笑


でも、振り写しの時は何も伝えないのよね笑


みんなが考えて創り出してくれた表現はとても心地良い


それが創作モダン


??


ほんとか?笑