「テルマエ展 お風呂でつながる古代ローマと日本」2023.9.9~11.5【山梨県立美術館】
古代ローマで最初のテルマエ(大規模公衆浴場)は紀元前25年に建設されたという。初代以降の歴代皇帝らによって造られたテルマエは、ローマに水道が整っていたことによって発展したとされ、この大規模な施設の運営は水道、燃料、奴隷を必要とするものだったそうだ。
テルマエとは“熱い”という意味のギリシア語「テルモス」に由来するそうだが、お風呂はお湯だけでなく、冷浴室には水の浴槽、温浴室にはお湯の浴槽があったようだ。
人々が健康や癒しを求めてやってくるこの場には、運動場を併設したり、美術品を展示したり。1日に数千人もの幅広い身分の人が入浴後できるお風呂の規模とその豪華さに、ローマ人がいかにテルマエの文化を大切にしていたのかを知る思いがした。
一方、日本では湯治や旅の目的としての温泉地は古くから知られているものの、“湯屋”と呼ばれるような公衆浴場が生まれたのは江戸時代のことのようだ。
古代ローマ人の暮らしやその優雅さを知るとともに、ただ体を洗うだけではないお風呂の文化に触れる展覧会になっている。
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山梨県立美術館
山梨県甲府市貢川1-4-27
https://www.art-museum.pref.yamanashi.jp/index.html
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山梨県立美術館
山梨県甲府市貢川1-4-27
https://www.art-museum.pref.yamanashi.jp/index.html
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