こんばんは。

 

8月も後半となっているけど、なかなか涼しくならないですね…私が子供のころに比べたら感覚的にもやはり夏は暑くなっています。

 

さて、8月のペーパージオラマの話題を書かせていただいているこのブログですが、続いては鉄道模型コンテストついて思ったことなどを書かせていただきます。

 

ご存じの通り、私は高等学校鉄道模型コンテストに参加している学校さんにペーパージオラマを指導していて、実際にその名前の部活すら存在するという状況ですよね(笑

 

さて、私としては今年の上位入賞の作品がどうとかこうとか言っても、私の指導実績にはならないので、その辺は触れませんし、これと言って意見はありません(笑

だって、そこ感想言ってもお金に評価されるわけじゃないんだもの♪

なので、大崎高校ペーパージオラマ部を中心に。

さて、大崎高校ペーパージオラマ部は、鉄道模型コンテストでは上位入賞は比較的常連と言っていいと思います。

ファンの方々もいらっしゃいます。 大変ありがたく思います。
さて、今年の成績は…見ていただいた方もいると思いますが… といった感じでしたよね。
 
これも前回の記事で書いた際に触れた「種を蒔くから花が咲く」というところに関わっていると思います。

ペーパージオラマ部では、基本的に鉄道ファンって積極的に呼び込みをかけていません。

部員のほとんどが鉄道があまり興味のない子で構成され、女子が部長になることが多いなど非常に珍しい部活だと思います。

これは、鉄道模型ジオラマは別に鉄道に元々から詳しくなくても、最終的にしっかり詳しくなって説明できるようになればいい。という発想になっています。

要は、「ジオラマを通じて、作ったところの歴史や地理など様々な学術的な部分を学んでほしい」

という事になっています。

したがって、これは他校さんからしたら「え?」となるのかもしれませんが、指導者として私は部員にいつも言うのですが、

「鉄道模型コンテストで1位を取らなくてよい。 コンテストの作品の中で、一番印象に残り、説明したら人だかりになるような作品を作りなさい」

 

大崎のジオラマの特徴は大きく3つあると思います。

1、ジオラマのほとんどを紙で作りかつ、実際にある場所を的確に再現する作風

2、歴史的・地理的背景をしっかりと調べたり学んだりすることにより、説明に深みのある内容が話せ、作品の説明が濃い

3、鉄道に興味のない子たちが多く、女子が多い構成をしている

 

極論を言いますと

他校がどんなものを作ってこようが、大崎高校らしさがその年出ていれば、成績が何であろうと「今年は勝ち」

という感じになります。

 

しかし、今年はどうだったでしょうか。 いつもより「大崎らしさ」ってなかったと思うんです。
これが成績につながらなかった部分であり、楽しみにしていた皆さんにはちょっと残念な内容に。
 
ちょっと薄情な言い方になりますが、私は指導者ですが、基本的には放任主義です。*私と絡むとよくわかると思いますが(笑

だって、第二のペーパージオラマ作家を作ることを求められているのではなく、ジオラマ制作通した部活動で、部員が成長すること に対して指導を求められているのだと思っています。

 

ですから、部員の皆さんがどのようにしたいのかという事を態度や接し方を通じて判断をし、OBたちと意見を調整しながら教える形をしています。 だから、裏切りも平気でします(笑

 

今年の3年生たちは、自分たちで色々やっていくというスタイルを選択しました。

それはそれで大変すばらしい事です。 そしてそのチョイス自体は悪い選択ではないと思います。

ですが、それと同時に自分たちで色々分析して作品作りをしていくという険しい道のりがあるわけです。

 

大会ではどんな作品が出てくるのか? どんな作品が上位入賞になっているのか? 大崎高校の過去作の評価は?

そして、大崎高校の強みは?

これを自己で答えを出し、出せなさそうならば、OBや私などにアドバイスを求める。

 

ですが、どうやらこの部分について結果が出てなかったと思うんです。

思い出すと、OBから「日程間に合うのか確認してるのか?」「テーマがぶれてないか確認しているのか?」といったヒントは部活最後にコメントされていましたね。 これをスルーしたり、重要視しなかった…

 

そして、3年生は歴代の先輩がそのようなアドバイスしながら伝授するという種を蒔いていたことに気が付かなかった…

という事なのかもしれません。

 

大崎らしさ。これは、素晴らしい資産だと思うんです。名前を言わなくても、説明しなくても

「この作品は大崎の作品」「過去数年の作品を覚えていてもらえる」

これは最優秀賞以上の評価だと思いませんか? 150作以上あるのにです。

 

そこには技術や想いを伝授するという種を毎年先輩方が蒔いてくれ、そこでできた新しい種を下の代へつなぐ。

「1発でどこの学校が作った作品か認識される唯一無二の作品 それがペーパージオラマ部の作品」

これが我々が目指すところなんだろうなと思っています。

 

*実際、私がアドバイスを入れているときの作品は、一発でわかると先生方に言われたことがあります(どうやら私の作風に似てるらしい)これは、ペーパージオラマ作家としてはうれしい事です。 だって、私らしさが出ていて、自分で教えてる言わなくてもわかってくれるんだもの。

 

今年は上手く作ることができなかったのかもしれない。ですが、私としては今回で引退する世代はジオラマで食べていくつもりはないのだから、今回の成績や失敗を受験やその後の人生に生かしてくれたら、それは指導が成功したと思います。

 

アドバイスを受ける、一度立ち止まる、考えてから行動する、時には無駄だと思っても実行することも必要

この辺を理解してもらえたらと思います。

また、失敗をしたという事についても、いい方向へ導く種を下の世代につないでもらいたいと思います。

 

ペーパージオラマはこのように技術や想いといったノウハウがとても重要です。難しい事ではないんですが、伝承をすることが大事。 過去にペーパージオラマを学んだ学校さんが今年も作品を出していました。ですが、作品の出来全体が下がっている学校さんもありました。 それはもしかするとコロナなどで種を蒔き損ねた世代があったのかもしれません。

 

紙でジオラマを作るという事を考えている高校生、大学生の皆さん。 紙は手軽です。ですが、それゆえにノウハウって必要です。 私はそれを少なくても皆さんよりは知っていますし、伝授するのも嫌ではありません。

 

来年も紙で作り、上位入賞やいい作品を作りたい!と思ってる皆さんは、来年は大崎に阻まれ、150校近くに埋没するのが嫌だ!と思われましたら、 何か手立てを考えてみてはいかがでしょうか。

 

なお、ペーパージオラマ作家さんは指導するのはウェルカムですから、ぜひご検討ください♪

久しぶりに長文だった…

では!

 

*隠していましたが、実は細々とtwitterやっておりました~
kami景色(げしき) ”紙を使って街や構造物をジオラマにする7人”
↑良かったら覗いてくださいね~

まだまだお家で過ごすことが多いはず!
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みんなが手を止めているとき、ここがチャンス!
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幼稚園から高校生まで、教育機関の皆さま、指導依頼お受けしております。
「一応」それなりの成果も出しているので、「一応」それなりの指導ができると思います(笑

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