こんばんは。

ちょっと遅くなりましたが、8月19日、20日新宿で行われました鉄道模型コンテスト2021に

指導しています都立大崎高校ペーパージオラマ部が参加いたしました。

2年ぶりの参戦。大崎を基準に作品の指導をしたのは実に3年ぶりです。

 

現在の3年生は私=他校に行って他校を指導している

と思っている世代なのと、コンテストではあまり活躍をしていなかった世代の為、

作品を作る上の心構えから、作っていかないといけない世代でした。

自分たちもどうしたらいいのかわからないという状況の中、メンバー統率し、かつ進路活動もしないといけない

今年の3年生はそういう意味では過去1番大変だったのかもしれません。

その点についてはすごく評価をしています。

 

さて、大崎は1畳と、モジュールの2つを出すというのがいつものパターンです。

まず、モジュールは↓

ドイツの駅をモチーフに、アレンジを入れたモデリングになっています。

2年生が中心となって制作し、3年生男子がお手伝いするという形で男子のみの構成で制作。

 

1畳は、JR肥薩線球磨川第一橋梁をメインとしたジオラマ。

こちらは3年女子がメインで、1年生を入れたメンバー構成となっています。

 

結果としては、モジュールが「ベストプレゼンテーション賞」、1畳が「加藤祐治賞」を受賞いたしました。

 

2年前は実はいい成績が残っていない為、久しぶりに上位入賞に絡んだという結果になっております。

さて、成績は私は審査員ではないので細かい部分はわかりませんので、それ以外の観点から触れてみたいと思います。

 

大崎の部員・・・おそらく、これは見ないと思いますので、他校の皆さんチャンスです!

私らしい観点のちょっとしたアドバイス書きますから(笑

 

それは、どんなことかと言いますと。

一発で見て、どの学校が作っているかわかるというのは、ある意味評価されていると思いませんか?

ということです。

会場には130近くの学校が参加しているわけです。初出場の学校もあれば、常連の学校もあります。

その学校の中で、大崎高校ペーパージオラマ部は以下の2点については大変特徴的だと思うのです。

 

●設営日に、大崎の子たちは目で追われるほど注目されていること(当日、作品置くだけで、大崎は・・・ザワザワとなるらしい)

●2年ぶりでも、大崎高校ペーパージオラマ部のファンがいて会場に一定程度常連ファンがいる事

 

これって、普通にすごいって思いませんか?

都立大崎高校・・・別に都立高校ではごく普通の高校です。地元では知られていますが、例えば私の地元(東京の城東地区)では、当然「え?そんな高校あるの?」くらいなわけです。学校としてすでに知名度のある学校ではありません。

ですが、あの会場に行くと、超有名校のような感じになる。

*ちなみに、学校内評価は・・・あーペーパージオラマね くらいの評価。

 

なぜ、目で追われるのか?個人的には、一言でいえば、良くも悪くも作品に特徴があるからだと思うのです。

130近く学校があって、複数年にわたって作品が出ているわけですから、過去1000近くの作品があるわけです。

では、これだけの作品がある中で、作品を見てどこの高校かわかるというのは、すごい事だと思いませんか?

そして、常連のファンがいる事もすごいと思いませんか?過去に「大崎が楽しみで毎年見に来ている」という人もいるのです。

これは、審査成績とは別に、すごい評価の一つだと思います。

実際、コンテストアプリでの大崎高校の評価やコメントを見ると、他校さんより特徴のあるコメントが多いです。

 

指導上、毎年最優秀賞を狙って頑張ろーぜ!とは言いますが、現実問題としては審査員の先生1人1人の好みに合わせるなんて無理です。そして皆さん作る作品は予算がかかっていますよね。

私は、指導する一つの基準として「お金がない公立高校が作品を作るなら、必ず作品を残したり、付加価値を付けられるように指導する」

ということを考えております。

となると、

最優秀賞が取れなくても(ほぼ取れないけど)何かしら形なり評価なりをされるような作品を作れるように指導する

これが、大事なのではないかと思うのです。

今回の作品の場合、1畳ジオラマは昨年度から取り組んでいる熊本豪雨被害からの引き続きとして活動をしていたのと、

先月ペーパークラフトを取り上げてもらったのもありまして、熊本県の方々が見に来ていただけて、いい報告でできそうな話もちらほら!

 

そういった方向性で考えると、1畳はかなりいい答えが出せたのかなと思います。

モジュールはもう少しだったのかも・・・

まあ、2年生ですから、今回の結果や評価を基にフィードバックしてもらえたらと思います。

 

さて、ほとんどの学校さんは、この大会までは特例。ここからはしばらく自重期間で、活動ができないと思います。

そんな時に、戦略を練ってみてはいかがでしょうか?

 

それでは!