こんばんは。

ここ数日はかなり寒いですね・・・
さて、ペーパージオラマグランプリの続きをしていかないと。

今回は、神奈川県立相模原中等教育学校さんです。
たしかこちらは鉄道研究同好会だったと思います。
その後、経過報告を聞きますと、部員がなかなか集まれないや学校での立場が・・・
ということで、ちょっと休止気味と聞いております。

そういう学校さんやそうなりそうだと危惧している部の皆さんに活躍ぶりをアピールできる場を設けるのが
ペーパージオラマグランプリであり、審査委員長である私の役目かなと思います。

では作品を見せていただきましょう!


イメージ 1
こちらは工場地帯を再現することにしたようですね。
神奈川県で工場地帯で、楽しい場所と言えば鶴見線ですよね
この紹介文を見たときに鶴見線が真っ先に浮かびました(笑

イメージ 2
紹介文の通り、路線は工場地帯の一角を走っている様な感じになっています。
ありそうだよな~。扇町あたりとかこんな印象がありますね。

イメージ 3
給水塔や簡易的にある柵、パイプラインなどありそうなものがしっかり配置されています。
中央にあるのはダクトなのかな?

イメージ 4
全体にウェザリングがかかっていて、色調はどの作品の中でも統一感があります。

イメージ 5
パイプラインの柱・・・これは紙ではないのかな?それとも紙?
違和感がないところも良いと思います。

イメージ 6
給水塔。年季が入っていますね。

さて、こちらの作品のいいところは
作品全体に手が入っていること!

ジオラマは大きいところから作るのがセオリーだと思います。
そして、徐々に細かい所へ目を映して作業をするのが良いと思うのですが、大体の場合は時間の制限があるのでリミット近くになると細かいところや作業が少し雑になることがあると思うんです。
この作品はすべての箇所がまんべんなく作業が入っているので、大きいアラがありません。
これはなかなかできるようでできないことだと思います。

それから見落としがちながらやると効果大である
土台の見栄えを意識している!

これは鉄道模型コンテストで毎回審査員の皆さんが触れていることですよね。
その点は私も同意見!
これはキレイに土台処理をしています。
ここもポイント高し!

そして
スケール感も取れていると思います。
建物・施設なども考えて作っている感じが出ています。

高校生としては全体レベルの高い作品かなと思っていると思います。

ちなみにこちらの作品は・・・銀賞でした。

ではなぜ銀賞だったかという点を書こうと思います。

実はこの作品、点数的にはもう少しで金賞だったのです。
審査員の皆さん高得点で、金賞に届くような届かないようなという感じだったです。

その理由は私は2つあると思っています。
1つは、
ペーパーでできるものがもう少しあったのかも?
これはパイプラインの部分なのですが、作例ではストローを使っています。
パイプラインは作品では高い位置かつ中央に走っているので、とても目立つ存在です。
実はこれが材料がわかってしまう感じになっています。
ここをわからなくする工夫が欲しかったです。
審査員の一人からは
「ここ、審査委員長なら紙で作るよね? 大崎なら紙で作るよね?」
と意見がありました。確かにそうだなと。 

紙で作るまたは作れないにしても工夫して材料が何かわからなくするような事はすると思います。
ここがちょっと得点になっていない一つかなと思います。

・・・でも、これは普通のジオラマコンテストならこんなところにツッコミが来ないですね。
ペーパージオラマグランプリだからこその指摘点だと思います。(笑
だからそんなに気にすることではないと思います。

2つ目はこれもちょっとした頃なんですが、
ウェザリングです。

ペーパージオラマグランプリの作品の中でウェザリングまで考えて取り組んでいる作品はこの作品だけでした。
そこはものすごく評価する点です。
鉄道模型って本物は汚れるの当たり前なのに、汚れるのを毛嫌う人たちが多いというジャンルです。

ですからリアルを追求しようと思っているのはとても良いことなので一歩進んだ取り組みです。
別の審査員と私は ウェザリングが単調だなと感じました。

どういうことかというと、工場といえど、最初は新品ですからピカピカ汚れなしで竣工します。
それが煙やホコリ、経年変化によって少しずつ汚れていくものです。
また、汚れは強弱があるのが普通です。それがないとおかしいことになりますね。

こちらの作品はその強弱がちょっと弱い(全体的に汚れが強くなっている)と感じました。
また、この建造物をどのような設定になっているのかにもよりますが、私には廃工場で廃止して10年以上経っている感じにも見えます。
もしそうだとすると、パイプラインは朽ちて落ちる前に撤去するし、もし操業中だとするとメンテナンスされてないパイプラインになってしまうのかなと。

汚れって難しいんです。
おそらくここが一番イマジネーションと観察力が必要だと思うので。

私が尊敬しているプロモデラーさんの中に
汚しはキレイに汚す!
とおっしゃるミニタリー系の大先輩がいらっしゃいます。

これが難しいと思うんですがイメージはそういう方向だと飽きの来ない作品かなと思いますのでぜひ参考にしてみてください。

この減点2つは正直言って
よく出来ているからこそ目立った減点内容
だと思います。

大賞を取った青稜高校さんは街を選択しました。
街だって本当は汚れているんです。ですが、俯瞰ではそんなに汚れは見えません。
なのでウェザリングは選択しなくても大丈夫だと思います。

工場もgoogleマップ先生とかでちょっと見てもらうとわかるのですが、
言うほどは汚れていない場所もありますね。
模型はすべて本当のとおりにすることはありません。
アレンジは大事だと思いますので、次回はこのウェザリング力にアレンジ力を加えてもらえたらと思います。

賞の名前だけを言いますと、銀賞ですが
この銀賞は金賞に結構近い銀賞です。
また、企業賞として、ライオン事務器賞も受賞しています!

銀賞ならびに特別賞おめでとうございました!

ペーパージオラマグランプリ紹介の負債もあと少し・・・
そうこうしているうちにペーパージオラマグランプリ2018の打ち合わせがそろそろ始まる。
どっちが先か(笑

では!

ペーパージオラマをやってみませんか?
講師のご依頼お受けしています。
「あの時代のあの場所を紙でリアルに製作する!」
全世界で誰もしないようなこと。
それが私の仕事です。

http://fturn.web.fc2.com