長女夫婦がマンションを購入し、

新居生活も落ち着いたとのことで、

お祝いを兼ねて母を連れてお邪魔してきた。


認知症状が酷くなってきた母を、

片道2時間とはいえ、連れて行くことに不安はあったのだけど、

この先、いつ行けるかもわからないので、車の後ろに乗せて一緒に向かった。


道中の母は、久しぶりの長距離移動にずっと緊張気味。

それでも一度のトイレ休憩だけで、なんとか乗り換えることができた。



長女夫婦のマンションは新築で、

部屋は普通の3LDKで、これから子供ができても大丈夫なように、一部屋余らせている感じ。

新築なのでエントランスの美しさやセキュリティなどは、流石に最新で羨ましくなった。



母の疲れも考慮し、3時間ほどの滞在だったけど、

娘達とは久しぶりにゆっくりと話しをすることができた。


同級生のため、2人とも33歳になる年齢。

高校英語教師の娘と銀行マンの娘婿は、それぞれの職場でも中堅になっており、

話す内容も相続や金融のこと、円安にともなう経済の動向や、今後の日本の見通しなどと、


少し前までは感じていた子供の雰囲気は一切無く、

しっかりと社会を動かす一員になってることを感じた。


もう少しの時間が経過すれば、私もついて行けれないくらいになるのだろうと思う。



世代交代。


私も親から世代が移ったなと思った歳は35歳だった。


長女夫婦と次女も、もうその歳に近づいている。


私も還暦を過ぎ、間も無く世代交代が行われるのだろう。


それは嬉しくもあり、また悔しくもあること。


しかしいずれは変わらなければならない宿命。



死別してから27年が過ぎ、

ひとり親として、父親としての責任もどんどん軽くなってくるこの頃。


ただし、親の責任は減っても、子としての責任は増えている。


認知の母との介護の日々を、

楽しく豊かに過ごしたいものだ。