先日、娘達から還暦祝いとしてプレゼントされた旅行券を使い、
お伊勢参りから熊野詣でと回ってきました。
しかしこの旅の前にはハプニングがありました。
旅行の一週間前に発熱し、初めてのコロナ陽性判定。
間に合うのかどうなのか?というタイミングだったけど、
車なら良いんじゃない?という医師の診断と、
ゾコーバの早い効き目により、
ギリギリ間に合った旅となりました。
相棒との旅行は、それは楽しく、
今までに経験したことの無いような旅路。
コロナ明けにもかかわらず、伊勢や熊野をいっぱい歩いたけれども、
そんな疲れも感じずに、三泊四日の旅を終えました。
旅の話しはまた記録しますが、今日の話しは帰宅後のこと。
コロナからそのままの旅行だったので、
母とはあまり接触をしなかった10日間。
久しぶり会った母は、一気に認知が進んだ感じでした。
たったの10日会わないだけで、
ここまでコミュニケーションを取れなくなってしまうのか?という状態で、
私自身もどう対応したら良いのかを迷うくらい。
母のお土産に、伊勢や熊野の御朱印をたくさんもらってきたのだけど、
御朱印帳をしまった場所がわからなくなっていたのはしょうがないとして。
20年前に使用していた、今は無い部屋、そこにあったタンスに御朱印張をしまってあるから持ってきてと言われた時には、唖然としてしまいました。
すぐに、長期記憶はあるけど、短期記憶を失ってしまったことを理解しました。
さらに、デイサービスから昼間に、目眩で調子が悪いみたいだから迎えに来てくださいと連絡があり、迎えに行き、
その帰り道に医者に寄り診察してもらったのだけど、
夕飯の時には、目眩で帰ってきたことや、
医者に行ったことも覚えていない。
いろんな話しをしていても、母の話しは10年以上前のことばかりで、最近の話しはまったく記憶が無い感じ。
ほんの10日でこんなに進行してしまうのかと、
驚きとか悔しさとか、いろんな感情がわいてきました。
その日から10日ほど経ち、さらに症状は進んでいるようで、現在では会話がまったく成立しない状態です。
時間の感覚がなくなっているので、寝る時間も自分では判断できず、ある日は夜中の1時半に煌々と部屋の電気がついていて、すぐに寝かしつけました。
91歳だし、これは年齢によるものと理解していても、なかなか受け入れられないものですね。
しかしありがたいことに、デイサービスやリハビリなど、介護保険で助かることが多く、私の負担を軽くしてくれています。
それは10年前の父の時よりもさらにサービスが良くなっていると感じます。
ケアマネジャーもデイサービスの先生も、福祉器具レンタルの担当もみんな優しくて、頼りになります。
だから仕事もできるし、自分の時間を作ることもできる。
独り身の私にとっては、本当にありがたいことです。
とは言っても気を抜くことはできません。
いつ何が起こるかわからないので。