田舎だけど、宿場町として発展した私の町には、昔からの習わしがあって、


昔に比べればだいぶ緩くはなったものの、

地域のコミュニティとして、残すべきところが残ってきた感じ。


昨日、町内青年会のLINEグループに訃報が入った。通夜と告別式の受付対応に、それぞれ4人が必要になるので、協力をお願いします。というもの。


お通夜の日は授業が重なるため、

私は告別式のお手伝いを申し出た。

それで通夜も告別式の人手は確保されたとのこと。



訃報はお隣さんで、亡き父とは飲み友達の大先輩。


私が自治会青年会長をしている時に、自治会長をしていた方で、

私自身も一緒にイベントやったり、呑む機会が多かった人。


いつも元気で、場を上手く取り回すことが上手な、質屋さんの社長。



今日はお隣にまだいらっしゃる先輩のお悔やみに、足の悪い母を連れて伺った。

隣りまでの距離がこんなに長いのか?というくらいに母は歩けない。

腕に引き、ときどきつまづく母を支えながら、

今、自分は介護の渦中にいることを実感させられた、


母のそんな状況を知っている先方は、それでもお悔やみに来た母を敬ってくれ、最後の姿を見てお別れすることができた。


いつも飲んでいて陽気な印象のある、豪快な人だったけど、その姿は痩せ細り、見る影もなかった。


この5年ほどは、病を患い、大好きなお酒も飲めずにいた。

内臓の一部を切除したことから食事を摂ることもできずにおり、

しかしたまに見かける姿は、庭の手入れなどをしていて、少し安心していた。

しかし年齢的なこともあり、お亡くなりになられた。



その家には一男一女の子供がいて、と言っても私より少し下の年齢なのだけど。

息子(弟)の方は結婚し、こども2人。

車で20分ほど離れた場所に家を建て住んでいる。


私のことをお兄ちゃんと慕ってけれる、娘(姉)の方は、隣りに親と暮らしており、

損害保険の会社を営むバリバリのキャリアウーマン。


少なくみても60坪ある家、これから相続をどうしていくのだろう。



そういう私も、娘たちに繋げていく相続のことを考えている。


長女は結婚し、離れた場所にいる。

次女だって、これから結婚し、家を出て行くことになるかもしれない。


MAX15人が住んでいたこの家は、あまりに広すぎて、娘たちには負の財産になる。


減らしていかなければならない。

そう考えているけど、これがなかなか難しい。

どこをどこまで減らすのか。

娘たちは将来的にこの家を必要とするのだろうか。


長女は娘婿とマンションを購入することを決めた。何か無い限りは家に戻る選択肢はないだろう。


しかし独身の次女にはまだ将来がどうなるかは見えていない。

話し合ってもそれは決められるはずもない。


どの家でも同じだろうけど、代が変わる時というのは、将来をどうするかを想像しながら決めなければならない。


難しい問題だ。