今回のご依頼は、ある有名なお寺の参道にある歴史ある数珠屋さんの、店舗レイアウト。


今日初めてお伺いしました。


日本人の信仰の世代交代や信仰心の減退など、

さまざまな理由から、お寺を参拝する人自体が減少する中で、生き残りをかけた店舗改装のお話し。


私自身は、国からの助成金で、販売促進のアドバイザーとして、3回だけ相談を伺う立場なのだけど、なぜか話しが盛り上がり。


今日のお話しの大半は、仏教やしきたり、数珠や仏像の意味とかだったのだけど、

私自身はその筋の専門家ではないものの、その手の話しに合わせていける程度の知識は持っていて、話しはどんどん盛り上がっていきました。


文化遺産に対しての国の補助金が出るために、

今までにもいろんな専門家がお邪魔したらしいのですが、仏教とか歴史とかの話しについて来れるデザインの専門家はいなかったらしく、

和の、仏教関連のお店ってこうあるべきだよねなんて話しを出来るのは私が初めてだったようで、

指導枠の2時間を1時間延長し盛り上がりました。


私にも初耳だった説法も多く、興味深く伺っていたのですが、これは来店する皆さんにも同じこと。


インバウンドが急激に増えている今だからこそ、日本文化を伝えていく絶好の場所だと思いました。

実際に今日の参道には、多くの欧米人の方が歩いていました。



私にはデザイン的繋がりだけでなく、お土産や食品などのメーカー、メディアや、伝統工芸品、金属加工、木工製作、建築現場に関わる人まで、今までに培ってきた繋がりがあります。


それを生かすことで、店舗レイアウトに限らず、

商品開発やブランド開発に携わることになりそうです。


ここで大切だったのは、その話についていける知識の引き出しだったと思います。

引き出しは多方面にいっぱい持っていた方が良いとあらためて感じました。


ただ単に映える店を作るとか、SNS対応とかだけでは無い、意味のある伝え方。

大切な何かをずっと伝え続けられるストーリー。


日本の仏教を世界の人に見て感じてもらうためには、どうして行ったらいいのか?


そんな話しに繋がっていったのは、私が仏教やしきたりについての引き出しを持っていたからだと思います。

その知識は、妻を失ったからこそ得られたもので、仏教やお墓や死後のこととか、そのまま生きてきた自分には得られなかったものだと思います、


普段、何気無しに、好きで読んでいる本や、観ている映画やドキュメンタリー、それは全て自分の引き出しとして蓄積されていると感じた今日でした。