皆様、あけましておめでとうございます。
みなさんはどのような年を迎えたでしょうか?
私は昨夜、せっかくの大晦日なので、地上波の番組をチャンネルを回しながら観ていました。
そんな中、NHKの紅白歌合戦は、
素晴らしい出演者を揃えて、
さすがの風格でした。
でもやっぱりの今更感かな。
多分、音楽の聴き方が自分の中でも変わっているのだと思います。
もちろん日本を代表する番組。
これだけの出演者、芸能人の夢のステージなのですが、どうしてもこうなっちゃうのかなと残念な感じです。
しかし、もし自分がこの番組を演出するとしたら、どうできるのか?を考えると、
それはものすごいハードルを感じざるおえません。
そもそもこのジェンダーレスの時代に、
紅白で男女を分ける必要性の問題から。
今では紅白でもグループでの男女優位性で、
性別が違う組に出ていることが多くなっているけど、
やっぱりそこは苦しい前提条件です。
NHKはそういう問題に対して、
民放よりも突っ込んでいられる唯一の局だと思っていますが、
そのNHKを持ってしても取り扱いが難しいんだと思います。
そして視聴者層の絞れないというか、絞ってはいけない番組であること。
通常、ある程度の年齢ターゲットを想定して番組を作っているのだけど、
伝統ある紅白では、全年齢層に認められる番組でなければいけないこと。
これは制作の人間には、かなりハードルが高い問題です。
さらに昔のように、紅白に憧れている出演者ばかりではないこと。
コロナということもあるけど、アーティストの世界観や考え方で、同じ会場に集まることは難しい。
また日本という国だけに収まっているアーティストばかりでは無いことも難しい。
そもそも一曲二曲くらいで、アーティストの世界観を表現することはどうなのか?ということもあります。
演歌から最新ミュージックまで、
そんなバリエーションを演出することは、想像するだけで震えます。
たしかに後半から最後にかけて、さすがベテランという人達の歌は聴きごたえがありました。
でもライブとは違う。
ひとりのアーティストの世界観でライブを演出さるのとは、まったく違う力が必要です。
そしてその全員が主人公でなければならない。
その他にも時間内に収めることや、
今年という時代を表現すること、
視聴者の多様化。
いろんなプレッシャーがかかってきます。
うーーん、かかわりたくない。
こんな番組を73年もの間続けてきたNHK、スタッフには拍手を送りたいです。
メインMCの大泉洋さんも、橋本環奈さんも安心感のある、テンポの良い司会だったと思います。
ただ、ただ、やっぱり無理があったなと思うのが残念なのですけど。
しかし、もっと残念なのが、裏にも惹かれる番組がなかったことです。
民放に切り替えるとCMばかりで集中できない。
紅白か、笑ってはいけないか、格闘技か悩んでいた時期があったことを考えると、やはり寂しい選択肢だなと感じてしまった大晦日でした。