初めての方は、ぜひ1話目から読んでいただけると嬉しいです

「出逢い編 〜中学時代〜」

妻の死から3年が過ぎた頃、

次女が小学校に入学、長女が小学校4年生になっていた。




その場面は、フジTV「ザ・ノンフィクション」でも放送された。

朝は車で直接学校へ送り、娘たちは妻の実家に帰り、夕方私が迎えにくるのを待っているという生活だった。





この頃から長女は、みんなの前で話すことが上手くなっていた。

写真は運動会の実況をしている場面だ。

いつも弱々しく、敏感だった長女。

テレビ出演以来、自信をつけたのか、本来の力を発揮し始めた。



次女は2年生の時に、ブラスバンド部に入部する。

妻もこの小学校のブラスバンド部だったので、後輩になる。






ここで思わぬ縁が繋がる。

妻の楽器はクラリネット、そのクラリネットは今でも家にある。

次女は妻の使っていたクラリネットで、部活に参加していた。

そのクラリネットのケースには、妻の旧姓の名前が書いてある。

ある時、顧問の先生がそのケースに気がついた。 

そして書いてある名前を見て、その繋がりを理解した。

いやもしかしたらすでに知っていたのかもしれない。

そして次女に「お母さんの名前は○○○○だったの?」と聞いた。 

妻の旧姓の名前だけど、次女はうなづいた。 

ある日先生から「私と奥様は、高校の部活と市の吹奏楽団で一緒に演奏した同級生なんです」とのこと。
(この高校のブラスバンドでは後にまた思わぬ絆が繋がる)

先生は当時の妻の様子をいろいろ話してくれた。

「優秀なクラリネット奏者で、何にでも一生懸命に、真面目に取り組んでいた」などなど


まさか次女がブラスバンドを教わってる先生が妻の仲間だったとは

妻のクラリネットが導いてくれた縁、絆だ。

妻が私と先生を結びつけてくれたんだと思う。 



妻の様々な絆が私たちを生かしてくれている。

そんな出来事が、娘の成長にともない、これから先にたくさん現れてくる。



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