これは番外編です。初めての方は、ぜひ1話目から読んでいただけると嬉しいです↓
「出逢い編 〜中学時代〜」



20年前、妻を失ってからの私は、

毎日、会社と家事と子育てに追われ、まるで自分の時間が持てなかった。

娘たちを迎えに行くため、会社は定時で上がり、出張さえできなかった。

同僚たちは何も言わなかったが、当時のそれは、企業人として無理だった。



そのような暮らしが続いた4年目、私は心を壊してしまう。

ドクターストップがかかり、会社を辞める決心をした。

しかしまだ小学生の娘二人を食べさせていくためにはどうしたら良いか。

これはひとり親なら誰もが抱える問題だと思う。


たまたま私には手に職があった。

美術大学時代から社会人まで学んできたデザインという仕事だ。




広告代理店から依頼されるポスターやパンフレットのデザインだけでなく、

私は空間デザインを得意としている。






商業施設やレストランのオーナーさんからの依頼



建設業からはガーデンエクステリアなどの仕事。

冬になるとディスプレイ屋さんからイルミネーションの仕事も入ってくる。




企画からプレゼンまで行うことが得意であり、

クライアントさんには便利に使ってもらっている。


自宅のすぐそばに事務所を設けているため、作業の時間は自由だ。

だから娘たちの授業参観には欠かさず通うことができたし、

PTA会長や青年会長などの役職をこなすこともできた。

ただし夜中まで仕事をすることはしばしばあるが。



この技術のおかげで私は娘たちを育てることができた。

お金がかかる美大に通わせてくれた両親には感謝しかない。

この技術が無かったらと思うと怖くなってくる。





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