番外編です。初めての方は、ぜひ本編1話目から読んでいただけると嬉しいです↓
「出逢い編 〜中学時代〜」
 
 
 
16年前、フジテレビの「ザ・ノンフィクション 〜父子家庭のララバイ〜」

ドキュメンタリー番組に出演した時の話です。

その時に受けたインタビューで、少々答えに困ったものがありました。



「子供達を育てるのに、当然父の役割と母の役割もしなければならないのは、大変でしたね?」というような内容だったと思います。


妻が他界してからそれまでの4年間、父子家庭として生活してきた中で自分が母親の代わりをしている、という意識を持ったことは一度もなかったからです。

答えるのに時間をもらって、考えました。

たしかにやっていることはご飯作ったり、洗濯したり、掃除したり、母親のやっていることをやってます。


でも精神的な部分では、決して母親代わりということは考えていなくて、

むしろ、父親として強くなりたいと思っていました。


私には子供達に対し、妻のように包み込むような、いつでもそばにいるような愛情は注げません。


「母親にはなれない」妻が生きている当時から感じていたことです。

一緒にはしゃいだり、お洒落したり、ショッピングしたり.....できません。



だけど、父親として大きな目線で子供達を見守ることはできます。


あらためて、その質問をぶつけられ、私の考えは妻が生きてる時となんら変わってないことに気付きました。


そして思いました、「母親になれないんだったら、父親として他の父に負けないぐらいの親になってやろう」


少し考えさせてもらった後で、再度質問インタビュアから

「子供達を育てるのに、当然父の役割と母の役割もしなければならないのは、大変したね?」



私「それは無理です。私は母親にはなれません。そのかわり父として、誰にも負けない父として、子供達を見守って行きたいと思います」

ちょっと格好良すぎたかなって思いましたけど、そのときの正直な気持ちでした。

 
*写真はその番組の感想を書いた新聞記者の記事です。 





その時から15年経ち、現在の私はあまりにだらしないかもしれません。

娘たちを成人させ、社会人として巣立たせ、気持ちに緩みがでている。

親は一生続くもの、嫁に出しても親は親です。

反省です。




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