初めての方は、ぜひ1話目から読んでいただけると嬉しいです↓

 

前回までの投稿は愛情に満ちたものでしたが、ここからの投稿は人間の嫌な部分も出てきます。

 

妻が倒れてから、娘達は妻の実家に預かってもらっていた。

 

長女が卒園するまでの3ヶ月間ほど。

 

仕事にも復帰し、毎日娘たちの顔を見に、妻の実家へ通っていた。

 

 

妻をくも膜下出血で亡くして1ヶ月ぐらい経った時のこと。

 

話しは娘達のことになり、「子供達は私達が育てる」と義母は言い張った。

 

妻の代わりに自分が育てるという意思だったのだ。

 

私は当然断りました・・・私と義母の言い合いになってしまい、 

怒った義母は部屋を出ていった。

 

 

 

「妻はこんな言い争いを望んでいない」

 

私はなんとか場を納めようとしたけど、私自身が当事者なので納められるわけがない。

 

義母が席を立った後、義父と二人きりになった。

 

「お義父さん、どうしたら良いんでしょう・・・」

 

私は助けを求めるように、義父にすがった。

 

男なら少しは冷静な言葉をもらえると期待していたのだが

 

 

 

義父の口から出た言葉は・・・「人殺し・・・・」

 

私はどん底に突き落とされた。

 

私も苦しかったけど、妻の家族も苦しかったのはわかる。

 

誰かを悪者にしないと耐えられなかったのだ。

 

 

その後、少しづつ落ち着きを取り戻していった私達だが、

 

あの時に言われた言葉は、いまだに、いや一生私の心に突き刺さったままだろう。

 

たしかに妻は忙しく、仕事も休みなく5歳と3歳の娘を育てており。

 

そして私は出張続きで帰ってこない・・・

 

 

「私が殺した」・・・そう感じていただけに、一層キツかった。 

 

 

そして妻の後を追うように、義父が5年後、義母が7年後に他界した。

 

二人の人生を考えた時に、これからやっと隠居できるという時に、娘を亡くす。何のために頑張ってきたんだろう・・・虚しくなってしまう。 

 

18, 父子家庭の苦闘編 〜妻の両親との確執・お金を返してください〜に続きます。

 

 

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