初めての方は、ぜひ1話目から読んでいただけると嬉しいです↓
私は東京の美大でデザインの勉強。
彼女は地元で看護師国家資格を目指して勉強していた、学生時代。
まったく違う場所、違う環境。
私は大学で新しく彼女もでき、東京での生活を楽しんでいた。
美大には変わった人たちが多く、田舎者の私は大きな刺激を受けていた。
若い時は知る由もなかったが、この時期の同じ学び舎からは、後に多くの有名人が排出されることになる。
私にもたくさんの仲間ができ、勉強も遊びもこれ以上ないくらいに充実していた。
大学二年の冬、成人式の案内がきてると親から連絡があり、久しぶりに帰郷することになった。
昭和58年1月15日、式典会場では多くの同級生と再会する。
当然きてるだろうと探していると、青い振袖の彼女を見つけた。
2年半ぶりに逢った彼女はすっかり大人っぽくなり、短時間だったけど話しはかなり盛り上がった記憶がある。
当時、私たちの市の成人式は、式典は県立のホールで行い、その後に祝賀会を場所変えて、大きな結婚式場で行うというスケジュールだった。
「どうやって移動する?」と彼女にきくと、まだ考えてないとのことだったので、「じゃあ俺の車で行こうよ」と誘う。
15分くらいの移動時間だったが、私の車中で初めて二人きりの時間。
お互いの学校生活や恋愛の話になる。
しかし、当時の彼女には彼がいて、私にも彼女がいた。
ちょっと重たい空気になったが、車はあっという間に会場に着いた。
祝賀会場に着くと、お互いの友人に囲まれて、離れ離れになってしまった。
せっかく再会できたのに、何もできなかった。
私たちの運命の糸は、まだまだ交わることはなく、別々の場所に戻っていった。
4, 出逢い 〜社会人・再々会編〜に続きます。
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