基本的に、留置されたら刑事の取り調べ→検事の取調べを繰り返していく。
「検事」の取り調べの日は朝、複数の警察署から検事に呼ばれた被疑者を乗せて東京地検に向かう。
長い時は1時間半以上、被疑者を乗せるバスに乗って会話は一切許されず、手錠もされたままだ。
そして東京地検に到着すると指示された部屋で待機し、検事に呼ばれるまでバスと地検に呼ばれるまでバスと同様に会話は許されず、狭いところで過ごすのだ。
勿論手錠は外されない。
外されるのは昼食の12:00~13:00のみ
留置所に戻れるのは全ての被疑者の取り調べが終わらないといけないので
早くて16:15。遅い時は16:50等に逆送と言って、地検から留置所に戻るバスが出発する。
ハッキリ言って、あんなにストレスが溜まる場所で待機させられて適正な状態で検事調べを受けられると思えない。
大半の人が「地検についたら留置所に帰りたくなる」という錯覚におちる。
本当は「家に帰りたい」はずなのに、だ。
そして地検に行くと留置所への戻りが18:30~20:00になるので、一般面会は出来ないしボールペンも使わせてもらえない。
冤罪であっても認めて早く外に出る人がいるのもこの環境のせいだろう。
10時間は手錠をされたままだから
「やってない事であっても言ってしまおう。自分は悪者なんだ」
という気持ちになるのだから。
そんな心境で検事から挑発的な言い方で対応されるのだから、感情豊かな人ほど適正な状態では無くなるだろう。
だから自分の感情を殺す必要がある。
そういった環境を共に過ごす留置人同士は基本的に気を遣い合い生活しているのでトラブルはあまりないのだが
かまって欲しくてさわぐ奴や、初犯のボンボンはトラブルを起こす火種を持っている。
中には懲役が決まっているのに「早く外に出たい」「弁護士がこない」とうるさい女々しい奴がいるからだ。
気持ちはわかるが集団生活だから、発する言葉に気を付けないとトラブルが起きるのだ。
私は起してしまったので言い訳の様にとらえられるかもしれないが事実である。