ムハマド・ユヌス 電通への提言
▼今朝の日経にノーベル平和賞受賞の経済学者でグラミン銀行などで
有名なムハマド・ユヌス氏 が世界を語るのコーナーでインタビューを
受けていた。
ポスト金融危機の新たなモデルとして、「無私」に基づくビジネスを創造し、
資本主義に取り入れるソーシャルビジネスを提案している。
▼まあ、エリートたちの大規模詐欺行為とも言われたサブプライム
ローン後としては、おあつらえ向きのコンセプトと言える。
このムハマド・ユヌス氏の提言が非常に興味深い。
ドイツのフォルクスワーゲンに招かれた際には、
「あなたたちの社会的目的は、バングラデシュの村人のために
車を製造すること」
と提言し、同じくドイツのアディダスに対しては、
「あなた方の会社の目的は、”はだしの人がいない世界”の
実現ではないか」
と説き、1ドル以下の靴を世に出すソーシャルビジネスを提案
したそうだ。
▼日本でも経産省が『ソーシャルビジネス研究会』を立ち上げた
こともあり、今後ソーシャルビジネスが今まで以上に注目される
ことになるだろう。
ただ、「無私」によるビジネスモデルが根づくかどうかは、その
国民性にもよるところが大きいのでは。NHKスペシャル
『沸騰都市』 でバングラデシュのダッカが取り上げられていた。
番組によると、極貧層に対する少額無担保融資の
マイクロクレジットは、返済率がなんと99%だと言うのだ。
そんな性善説のビジネスモデルが異なる国民性でも機能
することができるのか非常に興味深いところである。
▼ところで、ムハマド・ユヌス氏が世界の電通に提言するとしたら
何と言うだろうか。
「あなた方の会社の目的は、”コネ入社のない世界”の実現ではないか」
など、スパイスの効いた提言を期待して止まない。