父を尊敬していた
横暴で無口であったが 家族を愛していた
私が語る夢を 真剣な顔で聞いてくれていた
そんな父を尊敬していた
だが 父は私の夢を忘れていた

母を愛していた
心配症であったが いつも私を待っていてくれた
いつも私のことを考えてくれていた
そんな母を愛していた
だが 母は私の足に枷をつけた

父は私のことはもう諦めてると語った
母は私をもはや人として見てはいなかった
両親を愛していた私は 道化でしかなかった

18年経ち子供のままの私は親を失くしてしまった
愛して欲しいと願う気持ちも どこかに消えてしまった

今まで どんな顔向けてたっけ
もう顔向けなんか 出来やしないのさ