今日は下の子の入学式だった。


ランドセル姿を見せに行くと、とても喜んでくれた。


持って行った柏餅も一つ食べてくれた。



今日の母もとてもよく話した。


「元気ならお祝いのご馳走作って待ってたのに」と泣いていた。



午後から、2週間に1度の訪問診療に来ていただいた。


母はこの時もよく話していた。


「ここ数日は、痛みも呼吸苦もいつもより楽で、嵐の前の静けさのようでこわい」と言っていた。


そして毎回なのだけど、先生に「私は最期はどうやって死ぬんでしょうか?あとどれくらいかも先生は分かってますよね?」としきりに聞いていた。


余命については、今はまだ本人には伝えないで欲しいと、家族から先生にお願いをしている。


ウソをついたりせず言葉を選んで話してくれる先生に対して、なんとも言えない申し訳ないような気持ちになる。


そして、余命を知っているのに、母には知らないと嘘をついていることが時々すごくこわくなる。



夜私たちが帰るとき、母が酸素を吸いながら壁づたいに歩いて、外まで出てお見送りをしてくれた。


子供たちも、そんな姿を見るのは久しぶりだから驚いていた。


ずっとこんな調子が良い日が続いて欲しい。