今回は、運動場内に増設されようとしている
新学舎の『廊下』についてです~
むか~しながらの学校で
典型的なタイプが『中廊下』。
でも、“風通し・採光が悪い”“感染症が広がりやすい”など衛生上の理由から避けられるようになり、
代わりに推奨されたのが
『片側廊下(片廊下)』。
中廊下…廊下の両側に教室がある
(風通しが悪く、暗い)
片廊下…廊下の片方だけに教室がある
そんな風通しの悪い「中廊下」が、
城山台小学校の増設校舎に適用されるというのです
“敷地内増設”という限られた狭い土地の中で建てることに決めたため、
このような設計になったと思われます
また、先の見えない
新型コロナウイルスですが、
文部科学省による「学校再開ガイドライン」には以下のようにあります。
(1)換気の徹底
教室等のこまめな換気を実施すること
(可能であれば2方向の窓を同時に開ける事)
(2) 近距離での会話や発声等の際のマスクの使用等
そもそも風通しの悪い構造の校舎で、
ちゃんと換気なんてできるのかな
冬はインフルエンザ&コロナのWパンチに
それに感染症だけではなく、冷暖房時にだって換気問題はつきものですよね。
「中廊下の換気量は、片廊下の約半分」
というデータもあるようです
※「学校における温熱・空気環境に関する 現状の問題点と対策」より P40.41.90
「学校 廊下」で調べていたら、
こんな廊下もありました
明るくてステキ~いいな、いいな~
「オープンスクール」という、
壁のない設計の校舎があるんですね
単純に、こんな学校に通いたい、通わせたい
それが、よりによって昭和な「中廊下」だなんて…
この壁なしスタイルが一概に良いかどうかは別としても、
新設という、どんな方向にも広げられる無限の可能性があった中で、
結果として「中廊下」の校舎を建てざるを得ない状況がとても残念でなりません