東京国立博物館6月本館浮世絵コーナー | パパリン日記 2

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今月の特徴は菖蒲、薔薇、牡丹などを描いた花鳥版画。蛍狩り、若い男女の初夏の風俗や雨の情景を描いた作品、夏の訪れを感じさせる作品など。

 

慧斎英泉の花月案内・蛍狩り

はじめ狩野派を学び、のち菊川英山の門人となりました。無名翁と称し、文筆活動を行い、浮世絵考証の執筆。下唇を突き出し、切れ長の目尻を釣り上げた妖艶な美人画。

 

磯田湖龍斎の遠眼鏡持つ美人

義楼の2階唐戸遠眼鏡を覗くと禿と遊女、窓の外には往来する人々や海に浮かぶ帆船、上空を飛び交う鳥が描かれています。湖龍斎の柱絵。

 

鈴木春重(司馬江漢)楼上縁先美人

蘭学者と知られる司馬江漢。人気絵師の鈴木晴信に浮世絵を学び、晴信の贋作まで制作したと伝わります。

 

 

鳥居清長の江都八景・両国橋夕照

江戸名所を描いた揃い物の一図。画面左手には船の帆先と両国橋の橋脚が大きく描かれて、遠景との対比で画中に豊かな奥行を演出しています。よく見れば、橋や屋根船に隅田川へ納涼に訪れた人がひしめき、小画面ながらも江戸の夏の賑わいが感じられる作品です。

 

一筆斎文調の橋場乃夜の雨

文調は、明和。安永(1764から81)を中心に活躍、役者絵では、勝川春章とともに似顔絵表現を取り入れ、美人画では、鈴木晴信風から始まり吉原の遊女を独特な細身の姿で描いた揃い物が良く知られています。

 

喜多川歌麿の江戸八景・衣縛坂乃夜の雨

 

鳥居清長の紫式部

 

二代喜多川歌麿の浮絵近江八景・粟津晴嵐