東京国立博物館6月本館浮世絵コーナー | パパリン日記 2

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今月の特徴は菖蒲、薔薇、牡丹などを描いた花鳥版画。蛍狩り、若い男女の初夏の風俗や雨の情景を描いた作品、夏の訪れを感じさせる作品など。

 

懐月堂度繁 遊女立ち姿図

葵模様を配した着物を着て、真っすぐに前を見据える堂々とした女性の図です。勢いのある筆致で輪郭をかたどり、着物の模様を大胆に彩色本図のような一人立美人図は、宝永から正徳(1704~16)頃に流行し、量産されました。

 

鈴木晴信の小野小町

杜若や河骨が花を咲かせる初夏に、水辺で涼をとる女性が描かれています。縁台には煙管が2本が見えるので、傍らには誰かいるのか分かりません。上部には「詫びぬれば、身を浮草の ねたをたへて さそふ水あらばいなんとぞおもふ」という小野小町の和歌が記されています。

 

 

鈴木晴信の見立玄宗帝・楊貴妃

川辺で集う若い男女が肩を寄せ合い、一管の笛を共に奏でています。この構図の特徴から、本図は江戸の町の恋人たちを,糖代の玄宋皇帝と楊貴妃になぞらえて描いています。

 

磯田湖龍斎の水辺の納涼

磯田湖龍斎は私は未だに鈴木晴信と区別ができない。

磯田湖龍斎は今回のような柱絵を多く描いた。

 

磯田湖龍斎の風流南都八景・佐保川の蛍

杜若が咲く庭に縁台を出し、蛍をめでる女性たち、本図は源氏物語第25帖「蛍」を当世風にやつした一図。画面は明るく見えますが、雪洞が点されているので夜のそよそよよと揺れる柳の枝が初夏の涼やかな風を感じさせます。