異業種交流? 物理学者との会話 | ぞうの みみこのブログ

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ちょっと時間が出来たんで、後出しになりますが11月の活動などをご報告します。

ひさびさにお友達で、物理学者のPさんと会う事が出来ました。フレンドリーな叔父さまです。とても気さくで,わたしのようなお友達も多いみたいです。

勤務地がチャイナタウンだというと、それじゃその近くで会いましょうと言う事になり、PさんがSOHOにあるイタリアンレストランを予約してくださり、

ひさびさの再会を楽しみました。Pさんはヨーロッパ出身で、母国で物理学の博士号を取得した後、アメリカの大学からお声がかかり、渡米。現在に至ります。こちらでのタイトルは物理学のプロフェッサー。

母国語以外に英語、フランス語、ドイツ語、ラテン語、ギリシャ語、日本語ができるんで、ついお会いしたときは日本語会話になってしまいます。(すこし英語も混ざるけど)

ずっとアメリカを本拠地にしているけど、実際学会や共同研究やらでヨーロッパや日本に長期出張が多く、ニューヨークのお家を留守にしている事も多いそうです。

いただいた名刺には英語と日本語で表記されていて、それに印刷されていたホームページに遊びに行った事があるのですが、えらく難しそうなことを研究されてるのねーという事以外は、なんのことだかさっぱりわかりませんでした。

Pさん:最近うれしいことがあってね、日本の大学で主催する学際研究のプロジェクトが日本政府の文化省に認可されてね,そのとりまとめ役としてお声がかかって来週から来年2月まで日本に行く事になったよ。

私:おめでとうございます。でも具体的にはどんな研究するんですか。

Pさん:僕は天文物理学、他に地球物理学者や生物学者など、いろいろな分野の科学者がいちどうにあつまって生命の起源についての研究をするんだ。

私:すごく壮大ですね,でもロマンティック。嬉しいニュースと言われたから,Pさんがやりたい研究だったんでは。

Pさん:うん、僕も今までに学際のプロジェクトをやってたことがあって、いろんなジャンルを統合したような研究は好きだしね。

私:そんな壮大な研究プロジェクトのリーダーに選ばれるなんてすごい。

Pさん:光栄だよ。日本人のスタッフ,研究者以外にいろんな国からの人たちが選ばれてね。

私:そういうインターナショナルなチームでのコミュニケーションはどうするんですか? やっぱ英語?

Pさん:そうだよ。

私:ふーん、やっぱり英語は実際に国際言語になってるんですね。物理学の世界も国際的。話は変わるけど、Pさん、音楽好きでしょ、オペラとか。

Pさん:うん。詳しくはないけど,いろんなのを聴くのは好きだよ。

私:じつは私,明日メトに現代オペラ聴きに行くんですよ。題材はシェイクスピアの最後の作品のテンペスト。イギリスの作曲家のトマス・アデスという人が音楽を書いたの。楽しみ。

Pさん:そうなんだ。現代音楽なのか。実は明日ではないけど、違う日におんなじオペラを学者仲間にさそわれて行く事になってるんだよ。現代オペラってどんな感じ?

私:スタイルは作家によってかなり違うけど、一ついえるのは、メロディーがくっきりした、こんな音楽は期待できない、ってこと。(お店でイタリアオペラの有名なアリアなどがかかっていたので)

ベルディやプッチーニとはまるで違うんで、好き嫌いが分かれるかも。でもメトだから衣装とか舞台装置とかは豪華だし、演奏もうまいから、ひっくるめては楽しめると思うけど。

Pさん:そうなんだ。僕より先に観に行くんだね、感想教えてね。

私:もちろん。オペラ作曲家といえば、実はベルディとワグナーは同じ年に生まれてるんですよね。おもしろい偶然。二人とも1813年生まれ。なのに作風も取り上げる題材もまるでちがって面白い。

Pさん:それじゃ来年、彼らの生誕200年になるじゃない。

私:あ、そうだ。今まで気がつかなかった。(来年はワグナーイヤーになるのかな、それともベルディイヤー? 両方? 甲乙つけがたし。)

(後にPさんにオペラの感想をメールした。Pさんからも、テンペストを楽しんだ、というお返事が返って来た。)

他にも上った話題は:

Pさん:みみこさんて、彼いないのお?

私:いないんですよ。全然ご縁がなくて。

Pさん:どおしてえーーー。グッドルッキングなのにねえーー。

私:ありがとうございまーす。(んなこといってくれるのはPさんだけです。)

Pさん:ずっと一人はよくないよ。

私:そうですねー。(好きで一人な訳ではないんですけど。。)

自宅に帰ってルームメイトのサンドラにこの事を話すと

”わたしだったら彼に頼んで知り合いの独身科学者を紹介してもらう。”

と言っていた。さすが積極派サンドラ。今度お願いしてみようかしら。。。