アナログレコードの本質を聴くぞ・・・ レコードって言ったって、いろいろあるんだその種類は・・・  | アナログレコードによる日々の音楽生活の薦め! & 作詞・作曲 ! 信州・南箕輪村・わさび田のパパゲーノ

アナログレコードによる日々の音楽生活の薦め! & 作詞・作曲 ! 信州・南箕輪村・わさび田のパパゲーノ

オーディオ・レコードの探し物が得意 & コンサートは一度も開いたことのない、シンガーソングライター? 五十嵐清一 


みなさんが、YOUTUBE 聴くときは、ラジオとか、テレビと一緒

 別に、オーディオ・システムのことなんか、考えなくたって、

  ただ、聴けば、いい

CDも・・・ CDプレーヤー用意すれば、ほぼ、一件落着

 CD盤に、でっけえがんと、ちいせがんが、あるだけ・新潟弁

  まあ、新種のSACDなんというがんもあるが・・・


ところがさあ アナログレコード

 いっぺえこと、あんだってば!

  どの順番から書いたらいいのか、困っちまうくらいだけれど

   人類の歴史に、登場した順番で、いくか・・・

    エジソンの蝋管は、筒だから・・・ ひとまず、除外してと

ベルリナーの平円盤をば・・・

 時は、1900年くらいさ

 最初が、SP Standard Play 盤

  当初は、マイクロフォンなんて、電気の録音装置つかってなく、

   メガホンにむかって、音を発して、録音する・・・ 文字通りの吹き込み

    約78回転の・・・ 80回転なんてのもあった もってんだ、おいら!

     アコースティック録音という・・・

      これを再生するのには・・・

   マイカ振動板のサウンドボックス搭載の蓄音機が、いいとおいらは、思う

    大きさは、12インチと、10インチ 材質は、シェラック盤だ

     針圧200グラムのサウンドボックスの重みに耐えるんだ

  カルーソーとか、メルバ・・・ ユリア・クルプなどという歌手の時代


 1925年になると・・・ マイクロフォンを使った、電気録音装置が、導入

  できたSP盤は、電気録音盤て・・・ レーベルに、書かれている

   人の声や、楽器の録音の鮮明度が、大幅に向上

  一方、それ以前の アコースティック録音を支持する信者みたいな人もいる

   蓄音機も、この電気録音されたSP盤用が、開発される

    マイカのものでも、口径が大きくなって・・・ 

     より繊細、ダイナミックな音に、対応するようになった

   ジュラルミンのサウンドボックスも、更なる進化を、している

    ホーンも、いろいろ、進化  と

     このあたりは、もう、書ききれないので、各自で、独習されたし



 1948年になると、LP Long Play 盤 登場

  SP盤は、3~5分しか、再生できなかったから・・・

   もっと、長時間、再生できるように、工夫された

    まず、回転スピードが、33と1/3回転 になった

     そして、落としても割れないビニール盤になった

      針圧も10グラム以下に・・・

 ってことは、蓄音機のサウンドボックスは、重すぎて使えない

  さらに、溝の細かさも、格段に、進歩

   もう、蓄音機の針では、太すぎて、対応できない

    同じ、アナログレコードといっても・・・

     まったくの、別物になっちまったわけ

  当然、このレコードを再生するためのカートリッジなどが、開発される

   スピーカー アンプ そして、レコードプレーヤーが、

    それぞれ、開発される

     一体式のものもあったけれど、だんだん、コンポーネント化されてきた



 オリジナル盤などといって、おいらたちが喜んでいるのは、どうも、

  このあたりの 当初に 発売された レコードのことなのだ

   実物を、ぜひ、手にとっていただきたい

    盤は、厚いし、レーベルの印刷は、素晴らしいし、

     ジャケットの印刷も素晴らしいし、ジャケットデザインがいい

   演奏も、超一流なら、ディレクター・エンジニアも超一流

    ってことは、いいものしか、できなかった時代か 

     そんな素敵な演奏・歌のレコードだから、デザイナーも、

      その実力を発揮したんだな

   今どきの、事務屋のような人が、いやいや、作ったようなものとは、

    違うのさ・・・

     たった一枚のレコード しかし、その中に、情熱が記録されている

      そこが、わかってしまうので、はまってしまう

       昨日、書いていた・・・ 逃げられない理由の一つだな

   おいらは、たまたま、音楽を聴くという趣味を続けているのだけれど、

    これだけ、一人の男が、集中できる趣味って、珍しいと思う

     ただ、まわりのものからは、相当の変わり物と、見られているが、

      血液型 O型のパッカラパンは、そんなの小島よしお!


   12インチ盤と10インチ盤があるが・・・

    10インチ盤にハマる気違いのような人もいる

     わからない人には、大きさが違って、めんどくさいから、

      10インチ盤なんて、いらないって言う人もいるが・・・

   この味が、わからないようでは・・・ 情けないと、おいらは、思う!

    そういう人には・・・・ 北島康介!


  
  もう、ここまでの進化だけで十分と思っていたのに・・・ さらに技術革新

   なんと、1958年 ステレオ・レコードが登場

    ただでさえ、複雑な音溝の世界に、右・左が、録音されることになった

     引っかき傷に、どうやって、右・左が、録音できるのか?

   V字の溝の右・左に、別々に、音を記録するなんて・・・

    とんでもねえ物が、発明されてしまった・・・

     さらには、4チャンネルなんていうものにまで、発展するが、

      ほぼ、消滅した4チャンネルのことには、触れない


  ってことは、オーディオ装置も、大変だ

   今までは、一本のスピーカーと、一系統のアンプで良かったものが、

    みんな、ふたっつずつ、いるようになった

     金のないやつは、右左で、べつべつなスピーカー

      とっ付けていた連中もいたらしい

  レコードプレーヤーのカートリッジも、ステレオ用がいる

   今までのモノラル用では、役にたたない

    横着して、そのまんまかけようものなら・・・

     新しいステレオ盤の溝を、痛めてしまう

      ただでさえ、複雑だったMCカートリッジなんて、

       ステレオにするために、大変な想いをしている

    だから、ステレオ盤発売されても、カートリッジのほうが、

     追いつかなかった


  そして、そのステレオ再生が、また、一苦労

   だいたいが、ビビルのだ

    シャリシャリして、気にいらないなんてことに・・・

     しっかりと、ノウハウを,身につけておかないと だ!


  で・・・ 大は小を兼ねるってのは、世間の常識なんだけれど、

   こと、アナログ・レコードに限っては、そうも言っていられない

    そう、ステレオレコード用のカートリッジで、モノラル盤かけると、

     鳴らないことはないが・・・ イマイチ、しっくりこない


  時代は、あとからのもののほうが、普及しているので・・・

   ステレオ全盛時代になっているのに・・・

    その昔の モノラルのオリジナル盤が、ステレオ針では、

     どうもうまくない

  一度、モノラル専用のカートリッジで、聴かれたらいい

   重心が座って、奈良の大仏様のような音になるから・・・


 
 そして、めんどくさいことを、書くと・・・

  レコードを録音する際は、原音のまま、録音されていない

   イコライジングといって、針音を軽減するために、高音は強く、

    低音は、録音幅を、縮めるために、弱めて録音してある

 再生時に、逆に、高音を弱め、低音を、増幅させるようにしている

  で・・・ その加減が、各社バラバラなんだ・・・

   1955年に、一応RIAAカーブに、統一されたが、ヨーロッパなどでは、

    その後も、BIEMカーブなどが、生き残っている

     ゆえに、レコードを再生する際は、このカーブに対する

      認識を、しっかり、持っていないといけない

 さらには、同じRIAAカーブとされていても、各社で、使用しているスピーカーが、

  異なっているため・・・ それで録音された音は、そのスピーカーの音の

   ほぼ、逆特性で、録音されているので、その点も、加味しなければ

    良好な再生は、望めない

  だから、偶然に、いい音が、出るなんてことは、絶対ない



  さらに・・・ タハハ、まだあるんですか?って、声が、聴こえてきているけれど

   1968年くらいからは、増幅装置に、今までの真空管から、トランジスターが、

    使われるようになってきた

     もう、このあたりになると、おいらは、さようなら!って、言いたいけれど

      自慢げに、トランジスター録音を、うたうメーカーがある

  真空管アンプで、再生している我々には・・・

   シャリシャリ・シンシンとした、いやらしい音にしか、聴こえないが、

    再生装置に、トランジスターアンプを、使っている人には・・・

     まったく、気がつかない問題である


  その後の PCMやら、ディジタル・レコーディングなんてのは、もってのほか

   JAZZなどで、わざわざ、よせばいいものを、マスターテープから、

    ディジタル・リマスターしましたなんて、

     アホなことを、自慢している レコードがあるが、醜い限り だ


  以上、本当に、大雑把に、アナログ・レコードのいろいろを、

   まったく、本を手元に、用意してなく、書いてみたけれど・・・

    一筋縄でいかない、アナログ・レコードの世界を、かいまみてもらえれば、

     おいらも、書いた甲斐が、あるというもの


  だから・・・ そんなアナログ・レコードを再生するときには、

   そのレコードが、作られた時代、作られた国、作られた会社、

    さらには、作られたエンジニアに、注目して・・・ 

     しかるべき装置 しかるべき部屋を用意して

      心して、音楽を楽しんで、もらいたい!

  そう、レコードが、話しかけているように、おいらは、感じる!


参考: 以下のレコードは、学校を卒業した年に、2枚買って
     その一枚を、大町の友人にプレゼントしたもの
      彼は、少し前に、星になってしまった
       おいらには、悲しい、青春の想い出の曲
        YOUTUBEは、同レコードのもの