シン・仮面ライダーを観てきた。
なんじゃこりゃー！な映画。
庵野ファンと子どものころ高い塀から「トウッ！」と飛び降りてライダーキックをした経験のある人だけが喜ぶ映画。（ちなみに私は両者^^;）
全体のトーンは庵野さんがエヴァ疲れ中に撮った「式日」によく似ている。
そして、エヴァであり、シン・ゴジラであり、シン・ウルトラマン（斎藤工さんいつ変身するのか？とヒヤヒヤした）であり、仮面ライダーの原点回帰
仮面ライダーの原点回帰は何度か試みられ（仮面ライダーBLACKとか真仮面ライダーとか）そのたびにおもちゃ会社の思惑に潰されてきた。（そもそもバイクに乗らないライダーとか何？）
不本意に改造され人間じゃなくなったのに人間を守るために戦うというジレンマに苦悩する（ある意味妖怪人間に近い？）のが仮面ライダー
その意味でシン・仮面ライダーはよくできている。
いやよく出来すぎていてほとんどの人はついていけない。
庵野さんが学生時代自主制作したウルトラマンシリーズ（もちろん円谷プロとは無関係）
にやりたいことがすべて詰まっているんだけれど、お金と地位を得てついにやっちまったか！という感じ。
大雑把な設定は初代を周到しているけれど、ショッカーが世界制覇を狙う悪の組織でないところはエヴァ的で、まあ結局人類補完計画なわけです。
初代を見ていておじさんたちをわくわくさせる仕掛けが満載であり、また、緑川ルリ子が綾波レイなあたりはやっぱりエヴァの呪縛か？
人工知能Jがキカイダー（Jは二郎のJか？）だったりKがまんまロボット刑事K（ダブルスーツにハンチング）だったりと石ノ森作品へのオマージュも満載。
仮面ライダー0号がダブルタイフーン（V3？）だったりサナギから羽化（サナギマンからイナズマン？）だったりしながら人類補完計画へと向かう^^;
最後に人類補完計画を拒絶するイチローはシンジか？
で、最後のオチが立花のおやっさんと滝（まあ早い段階でネタバレだったけど？）
まあ、庵野さんのやりたい放題な映画
角島大橋は遠いんでとりあえず宇部新川には行っておこう！
