長岡駅からイトーヨーカドー丸大脇の小路を入っていくと左側に
変な名前の居酒屋がある。
その名を「たこの壺」。
送別会のために今日は10名の予約だ。
ここは「よね蔵グループ」という和食居酒屋のチェーン店のひとつ。
随分と前のことになるが、
パパは、新潟市の「いかの墨」、「ねぎぼうず」にも行ったことがある。
その時の料理の印象はまずまず。
だが、個室で仕切られてはいるものの、
隣のグループのどなり声にも似た話し声のために、
そばにいる人との会話も聞き取れないほどやかましかったことを覚えている。
そんな恐怖心を抱きながら「たこの壺」に入った。
今日は飲み放題のコース。
全員揃うと担当の女性が料理の説明をひとつひとつ丁寧にしてくれた。
この女性は、かなり若くセーラー服を着せたら高校生でも通用する。
ロリ系の舌足らずのしゃべり方のせいもあり、
料理の上げ下げなど、どうせ大した接客ではないだろうと
さほどの期待はしていなかった。
だが、コースやメニューの説明の語り口は、いやはや大したものである。
開宴直後のざわざわとした雰囲気の中、結構な時間をかけての説明。
こうしたことは客の誰も聞いちゃいないのが相場なのだが、
彼女のよどみなくわかりやすい説明でこちらも聴き入ってしまった。
おそらくこれは、ここの居酒屋のパフォーマンスなのだろう。
「ごゆっくりお楽しみくださいませ」で彼女の口上は終わりとなったのだが、
彼女の外見としゃべり方とは裏腹の堂々とした語り口にはいたく感心した。
思わず、「お見事!!」のかけ声とともに彼女のプロ意識に拍手喝采。
くどいようだが、大したたまげた。
「うにと穴子の茶わん蒸し」
「お造り7点盛り合せ」と手前はしゃぶしゃぶ鍋。
「国産牛のしゃぶしゃぶ」最初はこんな感じ。
湯気が出てきたら、まず野菜を鍋に入れて・・・・。
牛肉を投入。
「海鮮炭火焼」
ずわい蟹、有頭海老、帆立貝、雪室じゃがいも、万願寺ししとう
「岩牡蠣の陶板蒸し」
陶板というよりも底の浅い土鍋といった方がイメージしやすいか。
これは火を入れる前。
蒸しあがってフタを取ったばかりの画像。
湯気がもうもうと立ち込める。
「のど黒の釜戸炊き土鍋御飯」
「海鮮炭火焼き」と「甘味」は撮り忘れた。
このほか、オプションで「殻付きうにの陶板蒸し」を追加。
接客や料理、総じてレベルの高い居酒屋であった。
ときおり「いらっしゃいませ」の声が聞こえる程度で、
個室の中は十分会話を楽しむことができた。
安いばかりの居酒屋が氾濫している中で、
予算と満足感のバランスの良いひとつ上の店だと思う。
たこの壺
長岡市城内町2丁目2番地2
TEL 0258-36-0311