新潟では信濃川と関屋分水に囲まれた場所を「新潟島」と読んでいる。
この新潟島をぐるりと一周できるサイクリングコースが整備されているのだが、
車や歩行者と完全に分離されているわけではない。
この表示板の下に書いてあることは初歩的なマナーレベルのこと。
守らない人がいるからこういう表示がある。
そして、表示してあっても守らない。
萬代橋西詰のグランドホテル周辺は、
こうして整備されてはいるものの道路自体狭い。
萬代橋の真下の道路はさらに狭い。
ここを歩行者や自転車が行き来するのだが、
猛スピードで我が物顔で走り抜ける自転車も少なくない。
今や自転車のマナーの悪さは全国共通。
萬代橋の真下、隘路になっている場所でチップが立ち止まっている。
少し離れたところで自転車のベルが鳴る。
ふと見上げると、上から下までヘルメット・バイクウェアの女性だ。
こんな狭い場所をスポーツバイクが猛スピードで走っている。
この女性、サングラスの奥からこちらを睨みつけていたに違いない。
おまけに、すれ違いざま、「チッ」と舌打ちまでしていった。
随分と気が強く性格の悪い女なのだろうと呆れ果てた。
この社会、お前が悪いとか、何かあれば誰かのせいにしたがるが、
もし、何かあれば、この自転車の女性の責任が大きく問われることになる。
そうならないようにするために、マナーがあり、互いの気遣いが必要になる。
まぁ、簡単に言えば譲り合いだね。
今流行りのスポーツバイクは見た目もカッコいいが、
カッコよさだけを追い求めたものが、いかにカッコ悪いか
あの女性との後味の悪いすれ違いで感じた。
ここは、水上バスの萬代橋西詰乗船場の近く。
ランチクルーズの準備のため停船していた
ベアトリス号のクルーと談笑しながらアナスタシア号を待つ。
こうしてこんな場所で2隻そろってのショットは珍しいかも。