ケニーG Japan Tour 2012―インプレッション― | Je suis le père de Chip.

Je suis le père de Chip.

Chip Chihuahua,le chien de ma famille.
Nous l'aimons beaucoup.
Nous voulons vivre avec lui pour toujours.

ケニーGと聞いてもピンとこない人も多いと思う。
サックス奏者で数々のインストルメンタル曲を発表し
グラミー賞も受賞しているミュージシャンだ。
循環呼吸という特殊な奏法でのロングトーンは喝采ものだ。
彼の曲の多くはソプラノサックスが使用されており、
実際耳にすれば「聞いたことある」という向きも多いだろう。

NHK総合テレビ「ダーウィンが来た!生きもの新伝説」で、
最近までエンディングテーマだった曲を演奏していた人だ。
「Voyagers - East Meets West」はとても聞きやすかったが、
残念ながら今回の演奏ナンバーにはなかった。

さて、午後7時を過ぎていよいよ開演だ。
パパの席は最前列で、パパの3m前をケニーが歩き回る。
これが、フェンダー・ムスタングを持った
AKB48「たかみな」だったら、もう少し喜んだかも知れない。

少し枯れた風体のケニーと頭頂部の薄いミュージシャンばかりで、
見たところオヤジバンドといった雰囲気だ。
中盤、ケニーとパーカッション以外はみんな椅子に腰かけていた(笑)

サウンドエンジニアも立派なメンバーなのだが、
ベース音(ベースギターとバスドラムの音)が
少し大きめの調整だったのが気になった。

終盤、ケニーの息子たち2人(ギター・ピアノ)も演奏に加わって
ファミリーバンドというか、七光りバンドと化した。
ピアノをやっていた下の子は、弾き始めは緊張で手が震えていたが、
父親のリードで何とか持ち直したようだ。

面白いことに、途中抽選会が行われた。
入場の際配布された抽選券で、
ケニー仕様のソプラノサックスが当たるというものだ。
売価120,000円と、この楽器としては廉価なものだったが、
実際にケニーが演奏した楽器をもらえるなんてうらやましい。

約2時間のコンサートはあっという間だった。
アンコールは1曲だけ。
「MY HEART WILL GO ON」 
そう、CELINE DIONが歌った映画「タイタニック」のテーマだ。

日本では、大阪(15日)、東京(16日)に続いて、
今日(17日)の新潟の3公演のみ。
それにしても、チケットが東京と同じ9,500円とは微妙。

これから、ケニーは19日クアラルンプール、23日ソウルと
ハードなスケジュールをこなす。
稼ぐなぁ・・・。