朋遠方より来たる有り亦楽しからずや
To see a friend from far is a joy.

孔子は、「学問をしてそれを自分のものとして、知識が豊かになれば、道を同じくする友人が遠い所からでもやって来て、学問について楽しく話し合うようになる。」と説いた。

　今回は、学問とはいえないが、"英語圏で最高の旅行作家の一人 "と評されているアラン・ブース(1946-1993)を縁として、同じくアラン・ブースを愛する人が遠方よりやってきて、初めてお会いした。

私がブログで、アラン・ブースのファンであることを表明していたゆえ、ブログを通じて一人の米国紳士と昨日、関観光ホテルでお会いした。

在りし日の奇才アラン・ブース氏（Good Old Alan Booth)
https://ameblo.jp/papadad/entry-11756567496.html

いま、彼は、アラン・ブースが世界デザイン博が名古屋で開催された1989年、徒歩で旅したコース、名古屋、犬山、関、美濃、郡上八幡、白鳥、ひるがの高原、荘川、御母衣湖、白川郷、五箇山、平・・（書籍「飛騨・白川郷へ」に記載）と同じコースを車で辿り、同じ宿泊所に泊まり、35年の時を経て、アラン・ブースを偲びつつ、同じ道を旅している最中である。

　ちょうど、昨日は、名古屋、犬山、関ときて、アランも泊まった関観光ホテルに宿泊されるということで、夕方、お会いすることとなった。

当初、３０分程度ということでお会いしたわけだが、なんと夕食を共にし、２時間もお話しすることとなった。

　アランを愛する一点で、まるで旧友と再会したかの如く、話が弾んだ。
私のブロークン・イングリッシュでお恥ずかしいが、アランを愛する紳士の言葉を留めたいと動画に収めた。

　

彼は、アランが、1989年当時、失われゆく日本の風景を探して旅した足跡を、35年後、さらに失われたであろう風景を探し旅をしている。
　昨今のオーバー・ツーリズムに彼は辟易しているという。もう、京都には行かないという。ただただ人込みに揉まれるのみで、日本を静かに味わうことは困難になったと。

　一昨日、泊まった名古屋のホテルは、素晴らしい近代的ホテルではあったが、カリフォルニアで泊まるのと何ら変わりはない、彼はそれが寂しい。

　アランのファンだと同時に、寅さん映画を愛する彼は、笑って言う。

I GOT STUCK IN SYOWA ERA.（昭和がら抜け出せない）

　日本の礼儀正しさ、ホスピタリティー（心からのおもてなし）を愛する米国紳士の言う言葉は、深く印象に残った。

いわゆる高天原の崩壊を霊的に認識しつつある私にとって、日本を愛する米国紳士との出会いという奇妙な取り合わせ。そこを架橋するものとは？

米国紳士は、訪ねた。
「この日本の美徳は、どこから来るのですか？教育？・・・」

お恥ずかしい事に私は答えられなかった。

庶民というイメージがいま浮かんでいる。
庶民の文化の底流に流れているのは、あるいは３万年の歴史をもつ、断絶されながらも生き続ける天御祖神の教えの残り香なのかもしれない。

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もしアラン・ブースが今生きていたら、今の日本に何と言うだろうか？
If Alan Booth were alive today, what would he say to Japan today?

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アラン・ブースを愛する朋、遠方より来たる有り 亦楽しからずや

アラン・ブースを愛する朋、遠方より来たる有り亦楽しからずや