【蹴球雑記】チームを変えた瞬間 ~スペイン代表~ | 蹴球雑記

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 スペイン代表のFWフェルナンド・トーレスは、2008年のユーロ(欧州選手権)準々決勝のイタリア戦が、ビッグトーナメントでのチームの“負け癖”を変える転機になったと考えているようだ。

 F・トーレスは、無得点のまま120分を戦い、PK戦の末に勝ち抜きを決めたこの試合がチームにもたらした変化を、次のように説明した。
「僕らにとってユーロのイタリア戦は鍵だった。最も対戦したくなかった相手を前に、チーム一丸となって戦い通したことで、代表の運気は変わったんだ。僕らはもう、ベスト8やベスト4を懸けた戦いでおじけづくことはない。対戦相手の方が、僕らを恐れているんだ」

 とはいえ、F・トーレスはチームがワールドカップ(W杯)の優勝候補に挙げられていることについては、慎重な姿勢を示した。
「優勝候補に挙げられることが何の意味も持たないことも、過去の勝利が何の助けにもならないことも分かっている。確かに、僕らにとって今回のW杯が代表の歴史を変える機会であることは間違いない。だが、優勝候補と呼べるのは、決勝に進出した経験があり、常に上位に顔を出してくるチームだ」

 ユーロ2008を制覇した後に、ルイス・アラゴネス前監督からビセンテ・デルボスケ現監督に交代したスペイン代表だが、F・トーレスはチームの継続性を強調した。
「監督は交代したが、プレーのコンセプトは変わっておらず、チームの雰囲気も引き続き非常に良い。両監督の違いを挙げるなら、アラゴネス監督は日々の練習での成果を非常に重視するタイプで、デルボスケ監督は選手の意見に耳を傾け、常に落ち着いて構えているタイプだということかな」

 デルボスケ監督はW杯前の親善試合ではすべての選手を起用し、複数のシステムを使い分けたため、チーム内には良い意味での競争があるという。
「誰が出場するのか、僕らには何のヒントも与えられていない。従って、すべての選手が出場機会を期待している。誰もスタメンを確約されていない状況は、チームにとってもいいことだと言えるだろう」

 F・トーレスは最後に、意欲と実力を兼ね備えた新顔の加入により、チーム力が底上げされたことを強調するとともに、ビッグトーナメントの連覇への期待を口にした。
「ハングリー精神に溢れた才能豊かな選手が新たに加わったことで、代表のレベルはさらに高まった。フランスやドイツのように、ユーロとW杯の連続制覇ができればいいね。どこまで勝ち続けられるかなんて誰にも分からないけど、こういったチャンスは生かさなければならない」

===ここまでbyスポナビ===<リンク

うん。。。いいなぁ。。。

この話、結構前から、ほかの選手も言ってるんだけど、本当にいい経験だったんだと思う。

しかも多分あの時ピッチに立ってた選手や、ベンチにいた選手全員が、同じことを思ったというか、同じ時間に同じ気持ちを共有したからだろうな。。。

だって、スペインこの後コンディションが悪かったとはいえ、コンフェデであまりいい結果を出せてないのに、この話が出るんだもんね。本当に自信になったんだろうな。。。


こういう試合が、今の日本には足りないような気がするんだよな。

オシムの時のスイス合宿の親善試合はそのきっかけになりうる試合だったように思えたけど、でもやっぱり公式戦というかタイトルがかかってる試合じゃないと、正直その変化の瞬間になるとは思えない。

次のブラジル大会までに、こういうことが言えるきっかけになるような試合を組んだり、経験してほしいと心から思う。