2005年の8月、両親から電話が入った。


母「パパのかかりつけの病院で肝臓に影があると言われたの。


今度国立で検査入院するから」


私「えっ!それってかなりまずい状況では??」


2004年10月に息子を出産した私は、


これから両親にたくさん孫を見せれると喜んでいました。


両親共に高齢で病気持ち。


普段は近所に住んでいる姉が食事を作りに行ってました。


私は自宅から5時間はかかる距離を



息子と新幹線や電車に乗り継いで急いで実家へ。


母は糖尿病なので、誰かいないとインシュリン注射が打てません。


朝、夜と1日に2回打つ注射。いつもは父の役目でした。


父がいないだけで、暗い家になる。息子もいつもと違う雰囲気にとまどってる。


検査結果の日。父、母、姉、私&息子が説明のある部屋に呼ばれました。


なんだ。父も一緒ならたいしたことないんだ!良かった~。なんて、気楽に考える私。


主治医「何の病気だと思いますか?」


父「肝硬変かな~?と思うんだけど。」緊張のためか笑いながら言う父。


主治医「このご時勢なのではっきり言いますが、肝細胞がんです。」


みんな「??????」


息子を抱っこして立っていた私は笑顔の息子を見ながら頭が真っ白になりました。


父が肝臓がん。信じられない!



病気なんて全然しない父だったのに。


でも思い当たるふしはありました。夜中に何度も起きて胃薬を飲んでた父。


胃もたれかと思っていたけど、今思えば肝臓が痛かったのかも。


がんは7cmになっていて、他にも小さいのが5つあるので外科手術はできないとのこと。


残す治療は化学療法の経カテーテル的肝動脈塞栓術のみ。


これでがんの進行を抑えるのです。それしか方法がないのです。


主治医「肝機能が良いのでそれが救いです。」


この言葉だけが明るい気持ちにさせてくれました。


その後、3回カテーテルをし、検査は良好。


両親共に安心したのか、それから暴食がはじまる。


父なんて、がんが消えると思ってる。そう思う事は大切だけど、

それをいい事に食べてもいいわけじゃない。


たまにならいいけど、あきらかに食べすぎ。年末年始なのもあったけど・・・。


そんな簡単な気持ちにバチが当たった。


こないだのカテーテル後の検査結果で、がんが進行してると言われた。


がんが消えると信じてた父はショックを受け、母は具合が悪くなる。


当然、姉や私も。



急いでまた実家に戻る私と息子。



がんは止まらないの?このまま進行していったら破裂しちゃう。



食事がいけなかったの?ストレス??



とりあえず、治療はうまくいったので3月3日にCT検査を受けることに。



3ヶ月~6ヶ月の治療が望まれると言われました。



こんな短い期間に何回も治療してたら



いつか肝機能が悪くなってカテーテルができなくなる日が来るのではと不安になります。



父「食べ過ぎちゃったからかな~?」



なんて単純な考えなんだ・・・がんに関する本もたくさん買ったのに見ようとしない。



現実逃避せずに、がんと戦って欲しいよーー。



栄養指導も受け、やっと父も食事の大切さをわかってくれ、



この日から食事に気をつけるようになった。



肝臓に良い、もずくやキノコを取り入れた食事を作る私。



健康食品には手をつけてません。



食事と孫療法でなんとか進行を抑えることができないかな。



そして笑い療法。がんが消えた人もいるとか。



気孔や免疫治療、セカンドオピニオン、試したいことは数知れず。



たくさんあってパニックになりそう。いまできることってなんだろう。



とにかく父がリラックスできる環境を作ることかな。



長くなりましたが、これから私達家族の奮闘記、書いていこうと思います。



がんなんかに負けたくない。この気持ち大切にしないといけないですね!