どもパパ増田です。

東京優駿、日本ダービーの回顧を簡単にしておきます。

 

 

 

東京優駿

 

1着は無印にしたダノンデサイル。

2着は2番手にしたジャスティンミラノ。

3着は6番手にしたシンエンペラーでした。

 

残念、無念、悔しい、やる気がなくなる…そんなダービーでした。…多少言い過ぎですが、少し虚しさも残るダービーでした。

近年のダービーの難しさは一時的なものなのか、もう完全に変わってしまったのか?判断に迷うくらい勝ち馬に疑問が付くものが多い。どこに突破口があるのかわからなくなる結果に、正直やる気が失せる思いでした。

1日経っていくらか持ち直してはいますが、ダービーでの勝負というか、他のGⅠと変わらないテンションでいかないといけないのかな?という感覚はあります。これならば個人的には牝馬限定GⅠの方がまだ立ち向かいやすいです。

 

まずは1番手にしたレガレイラ。

残念ながらこの馬が走らなかったのが第一、全ての元凶とも言えます。が、いくらかリスク高めの1番手でもあるのは自覚はありましたので、グッと抑えて仕方ないと思える部分はあります。

少し嫌な感じがあったのは土曜日から日曜日午前にかけてのルメール騎手の連続連対があった事。土曜日メインのルメール騎手と木村厩舎の1着までは良しとしても、騎乗機会連続連対記録というのは少しやり過ぎ感はありました。もちろん乗れているからOKとも言えたので、どうしてもダメとまでは思わなかったですし「そこそこにしとけよ」程度のものではありましたが、一抹の不安みたいなものはありました。

 

この馬が勝てなかった理由はいくつもあるのでしょうが、牝馬だったからというのはあまり考えなくて良いのかな?とは思っています。ダービーは優良な繁殖馬(主に種牡馬)を選定するレースである事が大前提なので、ダービーに適した血統の馬であれば例外はあって良いのではないかとは考えています。レガレイラはその点では「一応」クリアはしていました。

ただ結果としてダメだったことには違いないですし、ウオッカが勝った年の検証をもっと深くするべきなのかどうか…というところは感じます。また牝馬で可能性のある馬が出走することはあると思います。

 

2番手で2着だったジャスティンミラノ。

6番手で3着だったシンエンペラー。

これらの馬のこの結果には大いに納得できます。特にジャスティンミラノの2着は今回のダービーでは一番おさまりが良いと言っても良いところ。シンエンペラーも無印はない馬ではありましたので3着という着順には不満はない。

 

ジャスティンミラノに関しては馬主、無敗の2冠馬、ダービー3勝の調教師、キズナ産駒という部分など本当に大丈夫なのか?というところは多かった。レースっぷりに感じるところはダービー馬っぽさは感じるのに…です。

この馬の1着はあるのかないのか…今回のダービーの入り口でした。自分としては「基本的にない」と判断しました。ただそこまで大崩れするのも「基本的に考えにくい」とも思えたので2番手としました。ダービーでなければ1番手にしていたかもしれません。これが難しいところです。

 

結果として2着だったのでこの馬を1番手にしておけば枠連は的中するのは難しくはなかった。納得できる着順だっただけに、ダービーの予想という難しいところが出たかな?とは思います。

 

 

さて、1着だったダノンデサイル。

まず今年の3歳世代はキズナ産駒対エピファネイア産駒がメインで、少し離れてスワーヴリチャード産駒、ダイワメジャー産駒などがぼちぼち…というのはNHKマイルカップの予想でそれっぽく触れましたが、ダノンデサイルはエピファネイア産駒、2着だったジャスティンミラノはキズナ産駒でそのままでした。

このキズナ産駒対エピファネイア産駒、スワーヴリチャード産駒というのはきれいな対比ができています。

キズナは父がディープインパクト。対するエピファネイアは父シンボリクリスエス、スワーヴリチャードは父ハーツクライです。

キズナ、ディープインパクトはダービー馬。

エピファネイア、シンボリクリスエスはダービー2着馬。

スワーヴリチャード、ハーツクライもダービー2着馬です。

それぞれ2代続けてダービーを勝った親子とダービーを2着に負けた親子の産駒(ディープインパクト、シンボリクリスエス、ハーツクライの孫達)の有力馬がそろったダービーでした。

そして今回の予想でも触れたように3代続けてのダービー馬というのは日本ダービーではまだない。いつかは破られる(ディープインパクトの孫で?)ものかもしれませんが、ダービーだけに積極的に選択したい選択肢ではないのが本音ではあります。

そして同じように2代続けてダービー馬の産駒というのは今回多かった。

サンライズアース レイデオロ・キングカメハメハ

ジューンテイク キズナ・ディープインパクト

ミスタージーティー ドゥラメンテ・キングカメハメハ

サンライズジパング キズナ・ディープインパクト

シュガークン ドゥラメンテ・キングカメハメハ

シックスペンス キズナ・ディープインパクト

ジャスティンミラノ キズナ・ディープインパクト

ショウナンラプンタ キズナ・ディープインパクト

 

17頭中8頭が該当というなかなかな割合。この1点だけを突き進めば単勝9点買いで的中できたことになります(笑)。

ただそれだけでは危険極まりないのでお勧めできませんが、判断材料の1つとしてはアリです。個人的には父馬、母父の血統はダービーでは最重要項目の1つだととらえていますので、ここに関しては1番手候補からは外れるには大きめな材料ではありました。

 

ダノンデサイルは父、母父はOK。生産も社台ファーム生産で良し。馬主もまだダービー馬を持っていない。この馬主にしては珍しく?この馬の市場取引価格も標準的。ここまでは問題はないかと。

 

鞍上の横山典弘騎手はすでにダービー2勝ですが、それ以上に56歳という年齢。ドウデュースでの武豊騎手のダービー制覇が53歳、関東騎手のダービー最年長連対がシンボリクリスエスの岡部幸雄元騎手の54歳。正直ここを超えてくるとは思ってはいなかった。もちろん出走する限りは可能性だけはありますし、そもそも走るのは馬ですから…ただマークは薄かったのが本音。

 

そして調教師。まだ若く、中央GⅠを勝ったことがない安田翔伍調教師。これは厳しかった。だいぶマイナスと考えていました。

勝たれてから感じるところとすれば、父安田隆行元調教師からの2代での合わせ技1本という見方は一応ありかな?と考えるくらいでしょうか。

松山康久元調教師や池江泰寿調教師のように2世調教師が若くしてダービーを勝つことはある。そしてこの2例に共通する点としては父も日本ダービーを勝っている事。

松山康久元調教師の父、松山吉三郎元調教師はフエアーウイン、ダイナガリバーで。

池江泰寿調教師の父、池江泰郎元調教師はディープインパクトでそれぞれ勝っている。

安田翔伍調教師の父、安田隆行元調教師は調教師としてはダービーを勝てなかったですが、騎手としてトウカイテイオーで勝っている。ここが少し変化球でしたが共通する点ではあるかと。

そして松山康久元調教師は40歳の年(勝った時は39歳)、池江泰寿調教師は42歳の年、今回の安田翔伍調教師も42歳の年にダービー初勝利しています(何やら安田翔伍調教師がダービー最年少勝利調教師みたいに書かれているのですが…何を見ているのか)。調教師の面から勝てた理由はこれかな?と。

 

ただそれでもダノンデサイルの最大のマイナスだと思えた「皐月賞の除外」、これにはちょっと納得しかねるというか、どう考えれば良いのかわからない。

皐月賞の枠順に載らずして、前走が京成杯からの直行だったとしても買えない、買いづらい。そうだったとしても拾えない馬でした。

そして皐月賞を除外になった事実。もちろん馬の体調を考慮した結果というところは素晴らしい判断だったと言えるのは間違いないですし、この結果ですから称賛する以外ないのですが、戦前にこれを予想するのは無理です。

1点気になったところでは、このダービー出走馬中4頭も取り消し、除外経験馬がいた事がありました。(サンライズアース、ダノンデサイル、ゴンバデカーブース、メイショウタバル)馬を大事にする、不調、異常があってもダービーに辿り着かせることができる…というメッセージだったのか。まあメイショウタバルは取り消してしまったのですが。

ただ少なくともダノンデサイルを自信を持って買える要素はないと今でも思います。

 

枠順やカタカナで「ズバッと」読みきれる読解力が自分にあるのであれば良いですが、そこまでのものは持ち合わせてはいません。ダービーがこのようなギャンブル性の強いレースにされてしまうと自分は強くは買えなくなってしまいます。それが少し残念です。

 

 

 

ともかく今年のダービーも終わりました。昨年のように馬が亡くなるような事がなかったことは何よりです。さすがに昨年のような事はショックでしかないので。

ただ不的中はそれはそれでショックです(苦笑)。身の振り方を考えます…まぁ冗談ですが(笑)。

 

では今回はこんな感じで。m(__)m