サポーター | 父と娘 

サポーター

今日も病院からは連絡がない。
昨日、早々と帰ってしまったので、父の状態が気になり、足早に病院へ向かった。やはり昨日は検査後でしんどかった様で、今日はいつもの父だった。
検査結果について聞くと、まだ治療方針は確定していなくて、大腸の腫瘍を取り除くために内科から外科へ引越しをする可能性が高いということだった。
しばらく、外科手術の話しをした。
半身麻酔は怖いねとか、怖くても医者を信用するしかないとか、「殺してくれ!って先生に身ぃあずけなしゃーないやん」と父が言ってみたり。
「怖いと思うけど、まあ、あんまりびびらず頑張って」と私なりの励ましをした。
出来るだけ明るい気持ちでいて欲しいと思ったので、ちょっと茶化すくらいに激励した。
そして、「ひとつひとつ治していくしかないね。時間かかるけど。頑張って」と言った。
最後に妹の帰省日を伝え、
私:(妹に)「お父さんがびびってるから、お父さんのこと励ますようにゆうとくわ。」
父:「○○が来てくれたら、そら励みになるわ」とポツリと言った。
父は、妹が一番かわいかったように思う。その分、子供の中では一番暴力をふるわれたが・・・


夜は、母方の叔母から電話があった。
叔母は今までも、我が家の相談にもいつも冷静に相談にのってくれ、明るく励ましてくれる頼もしい存在。
早く叔母に相談したかったので、母から叔母へ伝えてくれるよう頼んでいた。
それを受けての連絡だった。
詳細を伝えた。
”本当に大変だと思うけど、なんかあったらおばちゃんたち協力するから頑張って。今はお葬式の心配なんてしなくていいんだからね。”
と言ってくれた。
叔母に相談して、そういう風に言ってくれたというだけで、随分気持ちが楽になった。


母と叔母の間では、母がこちらへ戻ってきて、父や私の手助けをしてもいいという話も出ているようだった。私にとってはとてもありがたいし、父も内心喜ぶかもしれない。が、喜ばないかもしれない。
嘘がつけない母は、父の前で上手に振舞えずボロが出る可能性も大きい。最後の最後まで些細な事で口論となるかもしれないし。
ありがたい申し出の反面とてもリスキーな提案でもある。

まだその時ではない。  父の状態をみながら検討しよう。
また、父への告知の話も出た、アルコール依存症になるくらいメンタル面が脆い人なので、告知はしない方が良いのではないかということだった。確かに。そういう側面からみても告知はしない方がいいなと思った。