彼岸花を撮りに行く | 中年オヤジ「Willie」のブログ

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仕事しなくても生活出来たら幸せ。

お久しブリーフ。

 

そんな感じがするくらいカメラを持って出掛けることがなかった。

 

折角エクステンダー買ったのに全然使ってないし、今回も出番はなかった。

そういう意味でも望遠レンズではなくエクステンダーという選択は間違っては

なかったといえる。

 

『でしょ、それベストバイ。』

左手を口に軽くあて、右手人差し指でこちらを指す姿を思い出す。

 

懐かしいなぁ。

元気でやっているのかなぁ。

バストバイを口癖に名義変更の出来ないルーテシア買ったり、

50万近くするギターを買って来たり、バブルで傷付いた日本の経済を

立て直すべくひとり奔走していたK田さん。

最後は自己破産したんだけど、どこでなにしているんだろう。

 

 

さて今回は時々行くゴルフ場の近くにある

『巾着田曼珠沙華公園』

へ曼珠沙華、そう彼岸花の撮影に行ってみた。

 

自宅からは車で1時間ちょっと。

いや1時間半くらいかな。

 

この日は曼珠沙華祭りなるイベントの期間中ではあったが、まあまあの

込み具合。

 

道路も混雑なく駐車場へもスムーズに入ることが出来た。

 

一般道から警備員の指示に従い進むと細い路地に入ってすぐに

『民間駐車場』と書かれたところを通るのだが、ここに入ると会場は少し遠くなる。

 

私の前の車は何台も吸い込まれて行ったが、なにせ歩くのが嫌な私は

1mmでも良いから近くに行こうとしてしまう。

 

今回はそれが正解。

 

その民間駐車場とおなじ500円を係の方に支払い公園の駐車場へ

無事に停められた。

 

 

 

入口で入場料300円を支払う。

 

はじめて来たので勝手がわからない、係の方に

「三脚は持ち込みできますか?」

と聞いてみると

「通路が狭いのでお断りしております。」

と。

目の前の駐車場に停められたので確認して良ければ持って入ろうと

三脚は車に置いて来ていた。

 

昨今、三脚持ち込みが厳しくなっている撮影スポットが増えてきた。

私も風景などを撮るときには三脚を多用するが、意外とご年配のカメラマンの

マナーの悪さに閉口することがある。

 

まずはiPhone7 Plusを片手にぶらぶらしてみる。

何だか色合いが鮮やかだ。

実際とは違うな。

なんかフィルターかけちゃったか?

 

見事な彼岸花。

 

ここであれれ?と思ったことがあった。

 

通路のど真ん中に三脚を広げた後期高齢者の方が2人。

邪魔だなぁと思ってすり抜けようとすると何だか怒っている。

 

もちろん私にではないのだが、聞き耳を立ててみると どうも向こうの

通路を歩いている他の見学者に腹を立てているみたい。

 

「お父さん、気持ちは分かるが通行人がいなくなるの待っていたら

 先にお迎えが来るよ。」

と教えて差し上げようかと思ったが余計なお世話だなとスルーした。

 

コスプレ撮影をしていた人が忘れて行ったのだろうか?

おばさん達がキャーキャー言っていた。

 

コスプレだけでは無く、人形を撮影していたり、モデル撮影、どうみても

高校生ではなさそうな女の子にセーラー服を着せて撮影している人もいた。

 

カオスだ。

 

公園内を歩いていると結構三脚を使っている人が多い。

「これだけの人数が無視しているってある意味凄いなぁ」

と入口にいたスタッフとは別の方に聞いてみると

「もっと混雑している日はお断りしていますが、

 今日くらいの混み具合なら

  通路などで広げて他の方の邪魔になる様な事をしなければ

   良いですよ。」

と返って来た。

そうはいってもほとんどの人が通路で広げていたけどね。

 

今更車に戻るのも面倒だからこのまま続行。

レンズの手振れ防止(CANONではISという)に期待しようと。

 

そして三脚で撮影している方々の横で中腰になって、身体中をブルブル

振るわせて撮影をしていると、横でガサガサって音がした。

 

まさかと思い見てみると

やっぱり。

プライバシーの問題もあるので一生懸命消しておいたが、

三脚をロープの内側へ平気で突っ込んで撮影している70歳前後の

お父さんがいた。

更にその向こうにもいる。

 

おいおい。

 

日本人じゃ無いなら仕方ない部分もあるかも知れないが、

会話を聞いていると日本語を話している。

 

こういうのがいるからどんどん撮影禁止の場所になったりするんだよね。

このお父さん達は先も長くないだろうから良いかもしれないが、

私は100まで生きるつもりだからまだ50年もあるんだよ。

 

しかもCANONのレンズとカメラだろう。

NIKONなら良いという訳じゃないが、同じ会社のカメラとレンズを

使う者として嫌な気持ちになる。

 

本当に残念なことだ。

絡まれても嫌だから、軽く「三脚の足が入ってますよ」と教えて差し上げたが

無視された。

日本語話していた様にみえたが日本人じゃなかったのか?

 

ここからはデジタル1眼での写真。

 

正直どう撮っていいのか分からないので通路を歩きながら写真向きな

場所を探してみた。

 

こんな熱意は仕事ではまず出ない。

 

どこにでも居るんだよね、ちょっと頭を出すのって。

 

今まではこういうのが入社して来ると何とか早いうちに摘んでしまわなくてはと

思っていたが、この会社ではこういう人がいたらもっと楽になるのにと

救世主を待つ日々。

 

定年までいるつもりはないし、いられないと思うが

 もう少し健康にならないとメディカルチェックで引っ掛かりそうだから

転職活動もなかなか進まない。

 

「早くしないとお迎えが来るよ」

 

さっきの爺さんに言いたかったことはそのまま自分にも当てはまるんだね。

 

いろいろ考えながら撮影していく。

 

仕事でこんなに考えることは無い。

 

動植物に詳しくないが、彼岸花に黒い蝶が止まっていることはわかる。

 

ここにもいたぜ!

求む、優秀な人材。

 

うちの会社には「他所の会社へ行ったら1軍」どころかエースで4番みたい

なのがゴロゴロいるという噂を聞くが、興味が無いので誰がそうなのか

分からない。

 

そういえばうちの最年少社員が

「・・・、本当は3年で極めるつもりだったが5年掛かった・・・・」

となにやら話しをしていることがあった。。

 

「何の話だよ?」

と聞いてみると、

どうも彼の知り合いが不動産業界3年で極めるつもりでやっていたが、

実際には5年掛かってしまったという話らしい。

 

凄いな。

私は住宅メーカーで約10年、その後不動産仲介で20年弱。

しかも実家は不動産屋だというドロドロの人間だと思っているが

不動産を極めるなんて考えた事が無い。

 

それよりもどんなことでも軽々しく「極めた」などと本心で言えるのは

本当に凄いのか、頭がおかしいのか、それとも周りに大したことない

連中がいる会社なのだろうと思ったので

 

「君のその知り合いって、周りにいるのは余程の屑か雑魚なんだろ?」

と言ってみた。

 

「あ、その人ってうちの部長代理なんですけど・・・。」

と答えが帰って来たのには驚いた。

 

「あぁ、そうか。それなら仕方ないな。」

本人が極めたというのなら本当に極めたのであろう。

 

「店舗責任者」

「第2グループリーダー」

彼はその他にもいろいろな肩書を持つらしいが、

うちの会社に第2グループというグループがあるのを知らなかった。

 

そもそもそういうことに興味のない私は直属の上司が

「上級部長」という役職からめでたく彼岸の、いや悲願の「取締役上級部長」

なったとずっと思っていたが、実際は取締役になった時点で上級が消えて

ただの「取締役部長」なんだと最近知った。

 

そういうことは早く言って貰わないと、気を利かせたら他人の69倍を

自負する私は、自分の名刺の印刷された肩書きの上に手書きで「下級」

書き加え「卑しい下級部長でございます。」ですと配っていたのだ。

 

全く余計な事をさせる会社だ。

 

ちなみに普段恐れ多くて声を掛ける事も出来ない

創業者一族のサラブレッドである うちの大社長と一緒になる機会が

あったので聞いてみる事にした。

 

「いつから彼が店舗責任者になったのさ?」

「知らないよ。ボク責任者何て決めてないもん。」

決めてないのも恐ろしい・・・・。

 

「おい、いつからうちの会社に第2グループ何て出来たんだよ?

 で、誰が第2グループなんだよ? じゃあ俺は何グループだよ?」

「し、知らないよ。第2グループってなんだよ? ボクが聞きたいよ。」

本当に恐ろしい。

じゃあ勝手に部署を作って他所の会社に自己アピールすることを

この会社では許されるのか?

 

彼岸花を眺めながら会社での出来事を思い出し少し背筋がぞっとした。

 

赤の主役はもう少しするとモミジに代わる。

葉っぱの上にてんとう虫がいた。

これも赤の代表でもあるのかな?

 

今年は行ってみたいところがあるからしっかり休みを取って、撮影に

出掛けよう。