白熱教室in建長寺 | 我が家にパーキンソンがやってきた!?

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1ヶ月以上前からこの日を楽しみにしていました。
まず建長寺を訪れること自体初めて。門前は何度も通っていますが、一度行ってみたいと常々思っていました。
それから以前より宗教については勉強してみたいと思っていました。
あ、誤解のないように先に言うと、私自身は無宗教で、特定の宗派について興味があるわけではありません。あらゆる宗教宗派が人間の生活や人生にどう関わっているのか考えてみたいと思っていたのでした。
それからこのような形での勉強会にとても興味惹かれました。
白熱教室とはハーバードのマイケル・サンデル教授が実際に行っている形式で、従来の講師からの一方的な授業ではなく、対話を通して議論や考えを深めていくというもの。日本でその対話型教育に取り組んでいらっしゃる千葉大学の小林正弥氏を座長に、約100人くらいの市民と僧侶で議論を交わすという、なんとも新鮮で興味深いものでした。
最初に全員による般若心経と座禅から始まり、講師の総論的講義の後、対話型議論のスタート。
テーマはまず「原発反対は正義か?」に始まり「宗教は平和に貢献できるか?」にまで及び、9時~16時までという長丁場ながら時間を感じさせないくらいまさに白熱した議論が交わされました。
内容が濃すぎてここでは書ききれないのですが、あえて簡単に一言で感想を言うならば「非常に面白かった!」これに尽きます。学生時代は居眠り常習犯の私ですが、寝る間もなく議論に引き込まれあっという間の一日でした。
有識者ではなくあくまで一般市民のレベルでの議論なのでとても現実的で自分の問題としても考えやすく、それぞれの立場から同じ問題をどう捉らえているかという違いもとても興味深かったです。
いろんな意見を聞くことで、自分の考えていることも輪郭がハッキリしてきたような気がします。


帰りにお堂の前で石畳の上に正座する女性を見かけました。
どんな祈りを捧げているんだろう。
その時、祈りの姿ってなんて美しいんだろうと初めて思いました。
それが他者に対する祈りであればなおさら。他者に思いを馳せ自分のことと同じように大切に思う気持ちの表れだと思ったんです。
例え祈りを捧げる対象が違っても同じだろうと思います。
その思いこそが平和に通じるものなのではないかと、そんなことを考えながら歴史を感じる鎌倉の町を歩いて駅へ向かいました。