今日は3月3日、ひなまつり。


夫がなくってから初めて雛人形をかざった。
娘が生まれ、初節句の時に実家で買ってもらった。
女四世代(笑)祖母と母、娘も一緒に車で30分、「人形の町 岩槻」へ行きいくつも回ったお店の中で「これがいい!!」とわたしが決めると祖母も母も賛成した。


人生の中であんなにたくさんの雛人形のお顔をじっくり見たことはなかったな。
一人一人のお顔も違うし、その年によって着物のお色の流行りもある。
あの年はピンクや薄紫の着物が流行りと聞いた。
わたしの好みではないの(笑)
あくまでも娘の初節句なのだけれど、まだ0歳、正確には生後3ヶ月ちょっと。
わたしが娘が気に入るものを選んであげなきゃという気持ちだった。


値段もまさにピンキリ。
立派な7段飾りよりお内裏様とお雛様の2人だけの方が倍以上するお人形もたくさんある。
賃貸暮らしには2人だけの平安飾りで十分。
(五人囃子と三人官女には、ちょいと失礼ですが)
実際、実家のどこかにはわたしのガラスケースに入ったお雛様があるはず、、、



久しぶりにかざってはみたけれど、屏風は出さず。
ミニテーブルの上に5年保管可能なペットボトルの水の入った段ボールを置き、赤毛氈を敷いたので奥行きが足りなかったのが理由(笑)



全ての荷物は運んでいないけれど、一人暮らしの部屋を借りて家に帰って来ない娘にLINEを送ってみた。


「ひなまつりだよ、五目ごはん作るから帰っておいで〜」

「明日は送別会だから、ムリ」


あら、そう。
平日だし、忙しいのね。
社会人を感じて少し安心する部分もある。


娘は不在だけど、材料は買ってあるし、今日は五目ごはんを作ろう。
家によって味はもちろん呼び方や具材は様々だ。
実家では「五目ごはん」と言っている。
よく見かけるイクラや海鮮などの生ものはのせない。
油揚げ、人参、干し椎茸、たけのこ、ごぼう甘辛く煮て酢蓮と酢飯に混ぜ込む。
錦糸卵、絹さや、刻み海苔を飾る。
たぶん、関東?埼玉?の基本的なものなのではないか、と色の地味さから想像。


夫の実家は西日本なのでまた違っていた。
具材と甘辛く煮るところは近いものがあるけれど、ここに焼き穴子も入れる。
でもね、、
穴子も一緒に鍋に入れ菜箸で混ぜて煮るので穴子の姿はどこへ(笑)
具材も粗みじん切りのように細かく、それぞれの具の美味しさが消えてしまう。
わたしが切った関東風(?)の大きさに姑と叔母は笑っていた。
気分悪かった…なぁ。
美味しい具材を生かせてない調理法に文句も言いたかったけれど、やめた。
しかも、わたしの苦手などぎついピンク色の桜でんぶをたっぷりかける。
2回目からは「あっ、わたしはそれ要らない」と言えるようにはなったが。
「美味しいですぅ」バカみたいに嘘をついていた嫁、わたし。


もちろん、今日の五目ごはんはなじみのある実家の五目ごはん。
そしてインスタントの茶碗蒸し、
しじみのお味噌汁、息子には少しパンチが足りないから冷凍のエビフライも揚げるか。
シフォンケーキも焼こうと思っていたけれど、娘が帰って来ないなら…次にしようか。
桜餅は買ってきた。
そう、関東のクレープみたいな桜餅。
わたしはこれが好き。
北海道では道明寺がほとんどで、自作していたほどだから。


今の時期っね桜の木の下で桜の香りがものすごくする。
まるで桜餅に包まれているみたいに。
桜餅の香りではなく、桜の葉の香りというのが正しいかな。
今まで気づかなかったな。
もう、冬は終わり?
久々の関東の冬は少し物足りない、と言ったらバチが当たりますかね。