前回の『たくさんの友達
』の続きです。
夕方までちぃちゃんはママとパパの大事なお友達と一緒に過ごした。
最後の友達が帰った頃、葬儀屋さんが来て、そろそろ準備しましょうか。
と言った。
私達も、服を着替え、準備をした。
ちぃちゃんのところへ戻ると、ちぃちゃんが入るお棺が持ってこられた。
とても、ちぃさくて、ちぃちゃんこんなところに入れるの嫌だなって思った。
でも、そのお棺は、テディベアの柄で、とてもかわいくて、それだけでも救われた。
ちぃちゃんかわいい箱に入れてもらえてよかったねって…。
ちいちゃんを納棺して、ちぃちゃんの大切なものも一緒に入れた。
おしゃぶり、腕の補正装具…写真、友達がくれたおもちゃ。
ちゃんと1ヶ月生きたのに、お宮参りも行けなかったので、母が買ってきてくれた、お宮参りの時の羽織りものもかけてあげた。
箱に入ってしまったちぃちゃん。
まだ近くに入るのにどこか遠くへいってしまった様な気持ちになった。
棺のふたを閉め、我が家をあとにし、たっくんの車で斎場へと向かった…。
通夜・葬儀は身内親族だけの密葬にした。
うちとたっくんの両親兄弟、親の兄弟までくらいと思っていた。
斎場へ着くと、たっくんの従兄弟も来ていてくれて、
みんな、ちいちゃんを見てくれた。
写真もみんなが見てくれた。
まさか、自分達が、自分の子供のお葬式…。なんて思ってもいなかった。
19時から、通夜は営まれた。
通夜の、最中もちぃちゃんと過ごしたたくさんの時間、楽しかったこと、いっぱい笑ったこと、何気ない日常を
思い出しては、涙した。
通夜も終わり、精進料理をみんなにふるまって、来てくれた方が帰るのを見送りに外へ出ると、
私の仕事場の上司も、斎場へ来てくれていた。
『家族だけでやるって言ったから、時間ずらしてきたけど、会わせてもらえるか?』
と…。
いつも心配してくれてた、仲のいい、上司。
口数は少ないけど、私を心配してくれた上司。
3人が来てくれて、ちぃちゃんに会ってくれた。
私は来てくれたことが、うれしくて、久しぶりに見る顔にホッとして、笑顔になった。
でも、上司には、
『お前のその笑顔を見るとこっちが泣けてくるわ…。』
と言われた。
たっくんの仕事場の上司や、お偉いさん。
たっくんの消防団の人。
密葬としりながらも、会いに来てくれて、本当にうれしかった。
ちぃちゃんと過ごす最後の夜…。
斎場には、私とたっくん、たっくんの両親、うちの両親、姉の旦那さんが残った。
ちいちゃんと少しでも一緒にいたくて、寝るのが、イヤだった。
眠たいのに、眠れなかった。
箱の中で眠るちぃちゃんをずっと見ていた。
本当に安らかで、微笑んで見えたちぃちゃんは、今にも起きそうな感じで、まだただ、寝てるだけに見えてしょうがなかった…。
あまり眠ることが出来ないまま、朝を迎えた…。
降り続いた雨はあがり、晴れ間が見えてきていた・・・。
次に続きます・・・。
next→最後の別れ~今までで一番泣いた日~
今日も長文読んでくださり、ありがとうございます。
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