ぼく、ひなエモン。




今日ぼくはおつめを切ったよ。



つめ切りはちょっぴり苦手なぼくだけど、しずかちゃん(ぱんぞう)の足の間に挟まってうとうとしている間に終わっちゃう。

脚が1本終わるごとに、あおむきでうとうとしているぼくのお口に、しずかちゃんは煮干しをポイって入れてくれる。

この金持ちの道楽のような遊びは、ヒモのぼくにピッタリだ。ニヤリ




ところがうちのジャイ子(はー子姉さん)ときたら、今日も人質になったお姫様ごっこをしてしずかちゃんを困らせる。ショボーン



お手入れは、時間をかけて徐々に慣らしていくものだ。

良い子のぼくも、こうなるのに5年近くかかったし、今でも逃げたいと思うこともある。

ジャイ子もパピーの頃は、少しずつ少しずつ慣れていっていたらしい。

でも、そこは姉さん!一筋縄ではいかない。

2、3歳の頃、折り返し地点があったんだって。

そこからは、徐々にいろんなお手入れを嫌がるようになった。

気持ち良さそうだったシャンプーも、最近では
「口輪をしてるのに、死が頭をよぎる」
と、しずかちゃんに言わしめ、
耳掃除も、実際され始めると気持ち良さげなくせに
「この世に口輪がなかったら、今頃両手両足残ってる気がしない」
と、口輪を発明した人に感謝を捧げさせる。




老いることのない身体とは裏腹に、どんどん意固地なババアになってゆくジャイ子。




今日も後ろ脚はなんとか済ませたけど、前脚になった途端、切りたてのつめを凶器に変えて暴れまくる。
悪魔の形相で唸りまくる。
すきあらば噛もうとする。(エリカラのおかげで未遂に終わる)




数十分の格闘の後、しずかちゃんが泣き始めた。




ぼ、ぼくのしずかちゃんが泣いている!びっくり



しずかちゃん、ごめん。
「喧嘩をやめて!」ってぼくがワンワン吠えちゃったのがいけなかった?




つめで付けられたたくさんの傷が痛いのかい?えーん




シクシク(;_;)
ジャイ子、そんなに嫌なの?
知らない場所で知らない人にお手入れしてもらうのは、ジャイ子にはとっても辛いことだと思ったから、いつか慣れてくれたらと思って、しずかがんばったの。
何百回噛まれても、つめで身体中傷だらけになっても、ジャイ子の為だからって、がんばってきたの。
でも、こんなに嫌なんだったら、もうプロにお任せしようか・・・
えーんえーんえーんえーんえーん




こら、のび太!
ぼくのしずかちゃんが泣いているぞ!プンプン




いつもは
「オレこわい〜。ムリ〜!」
としずかちゃんに任せっきりのリアルのび太くん。(はー子の彼氏)

姉さんのシャンプーだって、しずかちゃんが骨折して頼み込むまで自分からやることはなかった。

そんなのび太くんも、さすがにやばい状況だと思ったらしい。

「オレが押さえとくから切ってみて」









結局大の男が押さえても、全部は切れなかった。









しずかちゃんの6年に及ぶ戦いの日々をほんの一部しかわかってないのび太くん。

「明日から1本ずつ切ってこうぜぇ!」









のび太くん、もうそんな段階はとっくに過ぎたよ。




もうしずかちゃんの心はポッキリ折れちゃったんだ。



長きに渡るつめ切り戦争は、ジャイ子7歳の誕生日を目前にして、今日、終結したのだ。




だから、のび太くん、1ヶ月後

「のび太さ〜ん、お金出してよ〜真顔

としずかちゃんが言ってくるのに備えて、お金を稼いできたまえ。

あいにく、ぼく、ひなエモンには現金収入がないのでね。









しずかちゅわ〜んラブ
愛妻のチキンスープご飯を今日も待っちゃうぼくのお写真載せておくからね〜チューチューチュー

しずかちゃんがおつめを切ってくれたから、ぼくとっても歩きやすいやぁ爆笑爆笑爆笑





右見て、

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左見て、

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前を見て、

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手と首が直角になっちゃってるジャイ子。

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一緒に写りたいぼく。

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