数多く生産されたSd.kfz251のバリエーションの1つ、工兵部隊に
配備されたSd.kfz251/7



動画の車両は、大戦後期に生産されたD型がベースになっており、
平面構成のシンプルな車体形状をしている。

架橋を車体の両側面に配置しているのが外見上の大きな特徴だが、車内後部の
座席を取り除いて工兵用機材や地雷、爆薬を搭載できるようになっている。

動画の車両は、MG42機関銃を装備しているようだが、2.8cm対戦車砲を搭載した
重武装タイプも生産されている。

通常型と異なるテーパーのない砲身は、3号戦車の火炎放射型。




わずか100両のみが限定生産された非常にレアな車両である。


動画の車両は、コブレンツ軍事技術博物館に展示されている車両で、
大戦中、アメリカ軍によって捕獲され、1960年代にドイツに返還された。


車体前面には増加装甲が溶接されている。


車体後部のマフラー形状から、L型(J型?)をベースにしているようだ。


戦車の主砲を火炎放射器に換装した為、360度の火炎放射が可能。


有効射程距離は約60m、1回の放射時間は2~3秒と短いが、70~80回
の放射が可能だった。


3号火炎放射戦車は、大ドイツ装甲擲弾兵師団、第6、第11、第24等の
戦車師団に配備され、敵特殊火点の制圧に活躍した。



ゆっくり砲塔を回したかと思うと、突然走行を始めたパンターG型。



機関室上部の左側排気グリルにヒーターユニットを搭載、車体後部に
消炎フィンを付けた煙突型マフラーを備えた後期型の車体。

しかし、なぜか主砲砲盾はA型からG型前期型のものを装着している。

マフラーから黒煙を噴き上げ、エンジン音を響かせて走行する同車の姿は
とても迫力があってカッコいい。

スカートはフル装備の状態で、車体にはツィメリットコーティングが施されている。