今年のユーロビジョン・ソング・コンテストの参加国は40カ国。
その中で、私が国内予選から追いかけている唯一の国がポルトガル!
2017年にサルヴァドールが代表になってから、ポルトガル音楽への興味が一気に加速、
今ではお気に入りのアーティストが、ジャンル色々で何人もいるし、
2019年はコナン見たさにリスボンへ飛んだほどのバカである。
バカでも良いのだ。人生は短い。
今年の代表はシンガーソングライターのMaro。
Maroはステージネームで、本名はMariana Secca。
国内予選Festival da Cançãoで審査員・視聴者ともにトップのポイントを獲得し、
満場一致で選出されたMaro。
やさしくて穏やかで、でもちょっと切なくて。
聴く人の心にゆっくり、じんわりと沈むような楽曲。
彼女のハスキーな声も魅力的です。
素晴らしい曲を揃える方式で行われるFestival da Cançãoですから、
”Saudade Saudade”の評価が高いのは当然ですが、
一方で、圧・熱のエントリーが並ぶESC本選では地味かなあ~と、心配でもありました。
MARO - Saudade Saudade - LIVE - Portugal 🇵🇹 - Grand Final - Eurovision 2022
ですが、結果は総合9位!!!
見事Top10入りですぜ!
特にJury票で5位という快挙。
12ポイントこそ得ることは無かったものの、多くの国から着実にポイントが入り、
放送中に、画面にポルトガルの名前が表示される度に「おおおおおおおっ」と、
ガッツポーズが出てしまいました。
反面、視聴者票が15位と低かったのは、やっぱり地味だったからかなあ?
歌唱順が前半3番目と早かったのも、印象が薄くなってしまう要因だったかもね。
楽曲の良さを証明するもの。
2017年にルイーザが受賞したMarcel Bezençon Awards(作曲部門)の次点だったそう。
今年はスウェーデンが受賞というところがひっかかるけれどもw
Marcel Bezençon Awards 2022: Winners - Sam Ryder - Cornelia Jakobs - Konstrakta - Eurovision 2022
上記でアーティスト賞(納得)を受賞したセルビア代表のKonstraktaさんも、
ポルトガルを一番好きな曲として挙げていました。
→ この記事で
そんなわけで良い曲を作ったMaroと、彼女を代表に選んだポルトガルには、
ありがとう&おめでとう、なのですが。
でも、国内決勝のパフォーマンスの方が良かったんだよなあ
MARO – “saudade, saudade” | Final | Festival da Canção 2022
国内セミでのリハか?と思う様なシンプルなステージからの、
開花しました!的な美しさに驚いたからというのもあるだろうし、
ステージのサイズがこのくらいだから良いのもあるんだけど。
ESC本選でコーラスを4人→5人にする必要はなかったと思うし、
お衣装も、ちょっともさっとしている気がするのよね。
国内の普段着風なラフな感じが、曲の雰囲気に合っていたと思う。
メインステージではなく、客席内のアイランドステージを使用したのは
サルヴァドールを意識したような気がする。
でも、コーラスを5人にしたために、Maroを中心にしたシンメトリーな配置からサークルへ。
カメラが近づきにくくなっているし、カメラワークも切り替えが多くなったし
結果、画面で見るとメインのMaroが埋もれてしまった。
それとコーラスのメンバーも変更があって、私が贔屓にしていたサラが外れているのよ。
代わりにFestival da Cançãoで代表を争った出場者が二人参加。
ポルトガルでの知名度的にはそれもありだろうけど、
ESC本選ではそんなの全く関係ないので(辛辣)、
繊細な声を出せるサラがいた方が、美しかったと思うんだよなあぁぁぁぁ。
Maroは「Fdcで一緒だった人をトリノに連れて行けたら嬉しい」という発言があったそうだけど、
どうなのかなあ…
自分が前に出るのを好まないように見えるMaroだから、
自分がチームの一人になるような構成にしたかったのかな。
曲が本当に素晴らしかっただけに、悔しくなってしまうのです。
まあ、Maroがとても嬉しそうだったからね。おめでとう。
そうそう、ESC後に出した彼女の曲のMVにサルヴァドールが出演しています。
(歌っていないよ)
MARO - we've been loving in silence
余談ですが。
ポルトガルはESCのセミファイナル1に登場。
閉幕後にポルトガルJuryによる、セミファイナル1の採点結果が公表されたところ、
何と彼らが1位にしたのはラトビア。
「ありえない。そんなのが審査員なんて恥ずかしい」と、非難の声が出ておりましたよ。
うん、私もラトビア1位は無いと思うわ。