~□IrregulaR JUMP BOOTS STYLING...~


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“ブーツ”。


男に生まれてきたのなら一度は履く事になるであろうこのアイテムは、今日までにたくさんの種類・形、ブランドが存在します。


今ではファッションアイテムとして欠かせないブーツですが、開発された当時はその用途に合わせた機能を備えた“機能優先”だった事は皆さんもご存知かと思います。


そんな数あるブーツの中で当店が注目したのは、IrregulaR&HTC。


デザイナーでもあり、オーナーでもあるZIP氏は、ヴィンテージコレクターとして自他共に認められる存在です。


ZIP氏は“デニムの神様”との通り名もある様に、とてもレベルの高いリペア技術を持った人物でもあります。


そんなZIP氏自らが厳選し、コレクトしたヴィンテージブーツにその手でリメイクを施し、オリジナルのアイテムとなった登場したのが本日ご紹介するIrregulaRジャンプブーツ。


本日はその詳細をご紹介していきたいと思います。


それではどうぞ。

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IrregulaR&HTCオーナーのZIP氏自ら選定したヴィンテージブーツをベースに、リソール等のリメイクを施したヴィンテージブーツです。

素材はヴィンテージですが、シャンク、インソール、シェイプも全てZIP氏オリジナルの物を使用しております。


それでは詳細写真と共に構造を追っていきましょう。


※IrregulaR(ZIP STEVENSON VINTAGE COLLECTION)のアイテムは、ヴィンテージ物をベースにリメイクしております。アイテムによっては色あせ、プリントのはげ、生地のほつれや小さな穴、汚れ加工が施されているものもありますが、これらはデザイナーの意向であり不良品ではありませんので、これらを理由とした返品は受け付けておりませんので予めご了承下さい。

ただのリメイクではなく、ヴィンテージブーツを素材に一から作り直した VINTAGE JUMP BOOTSとなっております。
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元はロングブーツのジャンプブーツを、6インチハイトの程良い長さにラウンドカット。

そのカットされた切り離しの部分に、ヴィンテージ感漂うホワイトのレザーを縫い付けた大変手の込んだ作りに。

シューレース部分を横切るステッチワークはジャンプブーツに良く見られる製法で、元の形の名残を感じ取る事が出来ます。

ヴィンテージ感漂うブランドロゴのスタッズは、ハンドメイドによって一つずつ丁寧に打ち込まれたものです。

こちらは前作には無かった、今作から取り入れられたデザイン。

ヴィンテージのブーツがZIP氏によって息を吹き返し、パワーアップして返ってきたのです。

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こちらのブーツは“外羽根式”または“ブルーチャーブーツ”と呼ばれるタイプの物です。

ブルーチャーとは外羽根の事を表します。

ここで言う外羽根式とは一体何なのか。

外羽根式とは、シューレースを通す羽根が、足の甲に被さる様にして外側に縫い付けられたデザインの事を指します。

外羽根式のルーツは、実はヨーロッパでの有名な戦いにあります。

プロシアの陸軍元帥だったゲルハルト・レーバレヒト・フォン・ブラヘルが、このスタイルの戦闘用ロングブーツを仕立てさせ、1815年、かの有名な「ワーテルローの戦い」で、フランスのナポレオンに立ち向かったのです。

現代でも、外羽根式はアウトドアブーツやワークブーツといった、アクティブな活動をする為の基本構造として受け継がれていますが、それには機能的な理由が存在するのです。
外羽根式は羽根の部分が全開するので、着脱が比較的素早く可能なうえに、フィット感の調節も容易にできる点が靴本来の要素として大変理にかない、特に緊急の行動場面に遭遇する戦場等では大いに役立ちました。

1860年代にはブーツだけでなく短靴、つまり今日の一般的なシューズにも採り入れられ、以後狩猟用や屋外労働用など一般的にも広く浸透する事となりました。

余談ですが、鳩目部分の形状が競馬のゲートに似ている為、イギリス・フランスなど主にヨーロッパ諸国ではダービー、またはデルビィ(Derby) とも呼ばれます。

アメリカでは考案者の苗字を英語読みし、ブルーチャー(Blucher) と呼ばれる場合が多い様ですね。

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しっかりとした強度を誇るヴァンプ部分が、張り出した“コバ”によって更に野太く見せてくれます。

つま先部分は“パンチドキャップトウ”と呼ばれるデザイン。

パンチドキャップトウとは、爪先に一文字状のブローギング(穴飾り)のみを施したスタイルの靴の事を指します。

ストレートチップとの違いは本当に極僅かですが、パンチドキャップトウの方が華やかな印象を与えてくれます。

ジャンプブーツは、一般的なワークブーツと呼ばれるものよりもドレッシーに見える事で知られており、パンチドキャップトウはそんなジャンプブーツにピッタリのデザインといえますね。

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ホワイトソールと相性抜群なホワイトのシューレースが、無骨なブーツに爽やかな印象をプラスしてくれます。

なんとあの貴公子ベッカムもホワイトシューレースの同モデルを着用しています。

そちらの様子を昨日のブログにてご紹介しておりますので、是非ご覧になってみて下さい。

(上記タイトルをクリック!!)

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インソールには柔らかい上質なレザーを採用し、履いた時に確かなクッション性を感じ取る事が出来ます。

そのインソールは、今作からブランドロゴを型押ししたデザインとなって入荷しました。

こちらも、前作よりパワーアップしているポイントの一つです。
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大き目のカウンターポケットが、かかと部分のホールド力を高めています。

アウトソールには、軽量かつクッション性に優れ、足の疲労を軽減してくれるWHITE CRISTY SOLEを
採用。

強度を保ちながらも、タウンユースに使いやすい仕上がりとなりました。

本日はこちらのジャンプブーツをスタイリングにてご紹介致します。

それではどうぞ。
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本日のスタイリングテーマは、“古いものと新しいものの融合”です。
メインのジャンプブーツやリメイクデニムジャケット、その他のアイテムもヴィンテージ加工が施されたデザインの物をセレクトし、全体のイメージを統一しながらも、パンツは腰で合わせて履いたり、チノパンの裾をロールアップしてブーツと合わせたり、ニットキャップを浅めに被ったり等で現代のエッセンスを加えてみました。

本日使用したデニムジャケットは1970年代のWrangler製をリメイクした物ですが、着丈は短くデザインされています。
というのも、パンツを腰で履く文化が無い当時の人達にとっては当然の事なんですよね。

今日の発達した技術でヴィンテージ加工の商品は作れますが、“REAL VINTAGE”にはリアルにしか出せない本物の味があります。

だからこそヴィンテージには価値があるんですよね。

当時の着こなし方を参考に着るのもいいですが、現代に生きる自分達にはたくさんの選択肢があり、本日のスタイリングもそのほんの一部です。

これからも様々なスタイリング提案でご紹介させていただきますので、どうぞお楽しみに。

PANTYのATSUSHIでした。

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