■すごくポップなアルバムですよね。僕らがイメージする“ドリカムの音楽”をしっかり感じさせつつも、2006年の最新型のポップ・ミュージックが体現されている、というか。
吉田:うん、おっしゃっていただいた通り、ドリの考える、ドリのできる、ドリのやるべきポップを追求しよう……そういう意識はありましたね、特にアレンジ面については。詩とメロディーっていうのは、自分たちの素っ裸だと思うんですよ。そこに対して、どんな服を着せて、どんな髪型にするか。そういうことだと思うんだよね、ポップスって。その時代にふさわしい味付け、香り付けがあるだろうし。もちろんね、ポップスである以上、時代といっしょに寄り添ってないといけないわけだけど……。このアルバムが、そういうものであればいいんだけど。
中村:まあ、それ以前にウチのバンドの使命として“吉田美和の詩を伝える”っていうことがあって、それは強く思ってましたけどね、今回。吉田美和の作る物語を、聴いてくださる方のハートにしっかり届けることによって、みなさんの心を揺さぶりたいっていう。今って、人々が心を動かさなくなってる時代だと思うんですよ。それは人間の防御本能としてしょうがないと思うんだけど、せめて音楽を聴いてる間は――ほんの3、4分でもいいから――思いきり泣いたり笑ったりしてもらいたいなって。音楽はいい意味で、人の心を開放してくれると思うんですよ。僕ら自身も、そういう体験をしてきたんですよね。何度も音楽に救われたし、何度も音楽に人生を教わってきたし……。
吉田美和の作る物語を、聴いて
くださる方のハートにしっかり
届けるって、ファンのブス共は
ともかく、テレビやラジオで
一方的に聴かされてしまった
我々の精神的苦痛はどうなるの?
ある意味、恐怖新聞と同じ
なんですよ!お二人さん!!
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