北海道胆振東部地震が起こった時、

 

僕は小樽にいた。

 

 

TVCMの撮影で、北海道の名地を取材して撮影していました。

 

朝も早かったので、ホテルで寝ていたら携帯の警報で目が覚めました。

 

強い揺れに頭の中は真っ白

 

最初夢なのかと思いました。

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それからも余震でずっと揺れてました。

 

僕がいた地域は震度5強と言われました。

 

電気、水が止まりました。

 

飲み物も食べ物も持っていなかったので、買いに出かけるとお店は停電の為閉まっていました。

 

営業していた近くのスーパーは、長蛇の列。

 

並んで順番が来る頃には飲み物がありませんでした。

 

なので、とにかく歩いて飲み水と食料を探しました。

 

1時間程探すと、停電の中営業しているコンビニを見つけました。

 

人で溢れかえっていて、入場制限で立ち入りを拒否されました。

 

他の場所を探し、1時間40分並んでコンビニに入ることができました。

 

この日は台風一過で外は蒸し暑く歩くだけで、汗がたくさん出た。

 

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ここのお店のシステムは、店内は3人まで入店できます。

 

1人出たら、1人入る。

 

を繰り替えしています。

 

順番が近づくと胸がドキドキしました。

※コンビニでこんなワクワクは人生で初でした

 

入店すると、

ルールがあり「1人5品までしか購入できない」とのこと。

 

店員さんも被災している中、営業してくれてとても感謝した。

 

麦茶3本とスナック菓子2袋を買いました。

※他はほぼ売り切れ&販売不可の物も多い

 

他も探したけど、営業している店はもうありませんでした。

 

途中おばあちゃんと子連れの方に麦茶を1本ずつあげました。

旅行できてる子連れの方は特に大変だと感じました。

 

すぐに電気は復活するだろうと思っていましたが、

 

中々復活してくれません。

 

トイレも水が流れないので、我慢していました。

 

夜になり、辺りは真っ暗。

車のヘッドライトくらいしか灯りはありません。

 

唯一感動したのは、停電の中の夜空でした。

 

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星がびっくりするくらいたくさんありました。

30秒くらい幸せの気持ちになり、現実に戻りました。

 

この日の食事はパンと水

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スーパーもコンビニも棚は空っぽ

 

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ホテルも安全上の都合で出なければならなくなり、

立体駐車場に入れていた車は、出せないのでホテルの方に返却をお願いして避難所に行きました。

 

避難所では、いろんな方がいました。

旅行で来てるであろう若いカップルの彼女が泣いていたのが印象的でした。

 

地震の情報、空港の情報などはスマホニュースやラジオしかありません。

 

でも、充電もできません。

 

そんな時に海上保安部が電源とトイレを貸し出してくれていました。

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とても親切に優しく対応していただき、本当に感謝しています。

24時間態勢で行うと言っておりました。

 

携帯が充電できないと情報が入らないので、相当きついことになっていたと思います。

 

先が見えない不安といつまでたっても復旧しないライフライン

 

エアーチケットも、空席はあるもののネットで購入すると満席と返信が返ってきます。

 

空港でキャンセル待ちをするしかない状況と言われたので、タクシーで空港に行こうとしたら

 

大渋滞だから空港までは行かないと運転手に言われ、札幌で電車乗ったら早いから札幌まで乗せてやると言われ、

 

札幌でおりたら。

 

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電車なんか乗れる状況じゃなかった。

 

駅構内で人は寝てるし、並んでる人が改札から駅の外まで並んでるし。

 

本当に困った。

 

ホテルももちろんいっぱいなので、仕方なく並んで空港に向かいました。

 

空港に着いた頃にはヘトヘト

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売店も買い物客の列がものすごいことになっていました。

俺の予想ですが、買い物するのに20分〜30分は並ぶと思います。

 

買い物を諦めキャンセル待ちの手続きしてたら、

 

運良く仙台行きが1席出ました。

 

空港で5時間近く待って、仙台に飛んで、新幹線で帰宅しました。

 

インスタなどで、新千歳空港再開してるのになんで帰らないの?とかコメント多数来てたけど、

 

空港までたどり着くことがまず大変だし、エアーチケットだって簡単に取れません。

 

今も、そんな思いしてる人がたくさんいると思います。

 

年配の方や、小さなお子さん連れてる人、妊娠してる人とかを中心にもっと優先に環境を変えて行かないとでは?

とも感じました。

 

現地にいないとわからないことが、多い事も身をもって感じました。

 

今回撮影で、北海道の方にたくさん良くしていただいて、協力していただいたので、

僕にできることをこれからしていけたらと思っております。

 

心配してくれて連絡をくれた方、エアーチケットを探してくれた方、船の情報をくれた方、インスタグラムやツイッターで心配のコメントをくれた方々、ありがとうございました。

情報が少ない中、本当に心強かったです。

 

北海道はとても素敵なところだし、人も優しい人が多いので、今度は家族で行きたいと思っております。