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パントビスコキャラクター「パリ田ピ太郎」の
露出減の理由を今初めて明かす。


私が描くキャラの中で準レギュラー的な立ち位置の
ギャル男系キャラ「パリ田ピ太郎」。


彼の初登場は2017年の秋頃。
その作品はこちら。


まだ名前のないただのチャラ男キャラだったが、
一部でコアな人気が出てきたため
2018年の7月に「パリ田ピ太郎」と命名。
その作品はこちら。


以降、
“チャラいけど詰めが甘くて憎めないキャラ”として
コンスタントに登場を続ける。


そんな中、
ちょくちょく身に覚えのないコメントが書き込まれるようになる。

「EXITっぽいw」
「このキャラEXITのマネですかー?」

大変失礼ながら、私は当時EXITさんを存じ上げず
書き込みが増えてから検索してみると
当時、人気急上昇中のお笑い芸人さんだという事が分かった。
(今のご活躍は言わずもがな。)


そんなEXITさんと「パリ田ピ太郎」は全くの無関係で、
「パリ田ピ太郎」は私が表現活動の流れから生みだした
オリジナルキャラでありもちろん模倣ではない。


しかし、その流れを知らない方からすると
ただの「マネ」だと思われかねないという事に気付いた。
理由も分かる。EXITさんの方が人気も知名度も桁違いだからだ。


愛着をもってこの偶然の類似を楽しんでくれる書き込みはまだ理解できなくはないが
明らかに敵意を持った模倣認定をされるコメントも増えてきた。


偶然の類似であるオリジナルキャラを「模倣」と言われる事に
クリエイターのプライドを傷つけられ、
他の制作活動に影響を及ぼしかねない為
それ以降は「パリ田ピ太郎」の露出をなるべく控えさせることにした。
レギュラーキャラの「ぺろち」や「やさ村やさし」くらいの
登場回数を予定していたが、私の中で準レギュラーに降格。





それが「パリ田ピ太郎」の悲しき物語である。





もちろん、EXITさんには何の恨みもなく、逆に
タレント性のある素敵な芸人さんだと思い拝見している。
(実は兼近さんとは、以前組まれていたコンビの際にお仕事でご一緒させて頂いた事があったり。)


私が由々しく思っているのは
物事の背景を知らずに表現者に対してネガティブな言葉を投げかける事だけである。


きっと同じケースで、表現することをやめたり、
なくなってしまうコンテンツも少なくないと思う。


普段の作品にも書くのだが
特にオリジナリティを売りにしている表現者は当然個々にプライドがある。
俳優、歌手、モデル、漫画家、料理研究家…などなどきっとどなたでも。



「これって○○っぽいですよね」

「あなたって(他の)芸能人の○○の顔に似てますね!」

「この作品は他の人が先にやられていたマネですよねー分かります。」



もしかすると上記の言葉を、
共感や親しみを込めて表現者に投げかけている人もいるかも知れない。


ただ相手によってはとんでもなく失礼で
傷付けてしまう言葉になってしまうこともある。



SNSの台頭によってTVや雑誌やスマホの向こう側の表現者に
気軽にコンタクトが取れてしまう時代になった。

そういう人たちに対して
あまり気軽に「っぽい」「~みたい」「マネしてる」
というコトバはなるべく投げかけないで欲しい。
(相手との信頼関係が築けている場合は別だが。)

勿論、悪意を持った模倣を行う表現者は罰せられるべきだが。


ごく一部の人達のなにげない言葉で
それ以外の沢山の人達から愛されているものの灯が
消えてしまう可能性がある事を頭の片隅にお入れ頂きたい。





パントビスコ